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登山は自粛? 対応に苦慮 感染防止呼び掛け 鞍掛山周辺施設は休止

2020-04-28

既に愛好者が訪れている鞍掛山入り口の駐車場(27日正午前)

 滝沢市は、鞍掛山で例年29日に行う山開き式を中止し、新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言の全国拡大により登山口にある相の沢キャンプ場、たきざわ自然情報センターの利用を5月6日まで休止している。センター以外のトイレや駐車場の規制はせず、自粛について強制もしない考え。例年冬期間を含め愛好者が登山する、県民にとって身近な山。一方、山岳4団体は20日に声明を出し、事態の収束まで山岳スポーツについて自粛を全国に呼び掛けている。

 声明は日本山岳・スポーツクライミング協会、日本勤労者山岳連盟、日本山岳会、日本山岳ガイド協会の連名。この中で山小屋の従業員を感染から守り、宿泊登山者の3密による相互感染防止へ、多くの山小屋、クライミング施設の相次ぐ閉鎖について触れている。

 その上で「全国民が外出制限、商業施設の相次ぐ閉鎖あるいは在宅勤務など、日々逼迫(ひっぱく)した窮屈な生活を強いられている。都市を離れ、清浄な空気と自然を求めての登山やクライミング行為は、出先の方たちへの感染を広め、山岳スポーツ愛好者自身が感染するリスクを高める」と警鐘。登山などの自粛を求めている。

 27日正午前、鞍掛山の登山口駐車場には車両約20台が停まっていた。いずれも盛岡や岩手ナンバーで、所有者は単独や少人数グループで登山を楽しんでいた。入り口や登山口には相の沢キャンプ場休止を知らせる掲示、山岳4団体の声明が張り出されていた。

 盛岡市の常連登山客の男性は山開き式の中止について知らなかったが、29日は登山しない考え。「東京の高尾山のような密集状態にはならない。登山するにしても、熱が高ければ訪れないと思う。自分は人が多い時は基本登らない」と話した。

 市経済産業部観光物産課によると、これまでに登山そのものやキャンプ場休止の問い合わせは目立ってない。

 県山岳・スポーツクライミング協会の吉田春彦会長は「(声明の通り)自粛をお願いしたいが、今まで楽しんできた方は登山すると思う。登るなら、密の状態にならないよう山頂での食事をせずすぐ下山するとか、人と距離を置くとか、普段と違うことを意識する必要がある」と注意を呼び掛けている。

 また、同協会は市の委託で岩手山八合目避難小屋の管理をしているが、例年6月中旬から10月中旬の管理人常駐を当面行わない考え。小屋は密状態になりやすいが避難場所という性質上、閉鎖しない。

 吉田会長によると、現在は残雪が多く、小屋前にある水場も利用できず、手洗いや水洗トイレも使用できない。「消毒しようにも難しい。山岳遭難と違い自己責任では済まない。感染者の救助となっても訓練や装備など課題も多い」と苦慮する。



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