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抱えている思い話して チャイルドラインへ相談増 新型コロナ 周囲の子に目配りを

2020-05-01

「誰かに気持ちを聞いてもらおう」と呼び掛ける豊島まり子理事

 18歳までの子どもが電話やチャットで自由に気持ちを打ち明けられる全国共通のフリーダイヤル「チャイルドライン」への相談が増加している。新型コロナウイルスの感染拡大による休校や大会中止など、子どもたちを取り巻く環境が激変。虐待など家庭内に課題を抱えている場合は、家にいる時間が増え、問題がより深刻化している可能性もある。チャイルドラインいわて(佐々木一憲代表理事)は子どもたちに「どんなことでも話してほしい」と呼び掛ける一方、大人に対しても気になる家庭や子どもたちへの目配りを訴える。

 NPO法人チャイルドライン支援センターのNTTトラフィックデータによると、3月は全国からの発信数が3万9641件、実際にボランティアが話を聞いた着信数が1万5378件。前年同期に比べ、発信数が約3000件、着信数が約400件増加している。4月は、15日までの半月で発信数が2万7500件と前年同期に比べ約1万2千件増加した。

 チャイルドラインはフリーダイヤルへ発信があると、回線が空いている全国のボランティアに自動で対応が振り分けられる。感染拡大で活動を自粛せざるを得ないボランティア団体がある他、一人の子どもが話す時間も長時間になる傾向があり、チャイルドラインいわてへの着信件数は増加している。4月は、23日までに前年同期より41件多い140件の着信に対応した。

 子どもからは「突然の休校でテストや検定がなくなり、将来が不安」「学校が好きではないので、休校になってちょっとほっとしている」「塾には通っているが、感染しないか心配」「家族でいる時間が多くなって、お母さんがよく怒るようになった」など新型コロナウイルスの影響がうかがえる声が寄せられている。

 特に感染拡大が目立つ地域は、できるだけ家にいて、人との接触を避ける環境が日常になり、家庭で暴力や虐待などの問題が起こったとしても他人の目につきにくい。学校やクラブ活動などの休止で家以外の居場所を奪われた子どもは、逃げ場のない状態に陥りやすく、問題が深刻化する危険をはらむ。大人に余裕がなくなると、子どもは雰囲気を敏感に察し、悩みを言葉にして伝えることもしなくなるという。

 子どもの声に耳を傾けているチャイルドラインいわての会員の一人は「子どもは、ただでさえ、さまざまな不安を抱えている。会いたい人に会えず、発散できる場もない状態は大変なストレス。心や命を守るためにも、安心して過ごせる居場所の選択肢を増やすべき」「日常の会話の中でも『何があっても、あなたの味方』というメッセージを積極的に発信してほしい」と語る。

 同団体の豊島まり子理事は「どんな話でも構わない。こんなことを言えば笑われるとか、恥ずかしいとか思わず話してほしい。ひたすら話を聞き、悩みがあれば一緒に解決の方法を考える。言葉にすることで気持ちが整理されることもあるはず」と呼び掛けた。

 チャイルドラインで話を聞くボランティアは、カウンセリングや青少年問題について研修を受けており、秘密は守られる。電話番号はフリーダイヤル0120│99│7777、受け付けは毎日午後4時から同9時まで。チャットによる相談は木曜日と金曜日、アクセスはチャイルドライン支援センターのホームページから検索を。



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