2020年
6月6日(土)

2021年度新卒社員採用
選考スケジュール更新

全文を読む

夏の甲子園中止 地方大会も開催見送り 戦後初史上3度目 感染リスク避けられず

2020-05-21

練習後のミーティングで関口監督(右)の話を聞く盛岡大附野球部の選手たち

 日本高野連(八田英二会長)は20日、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、8月10日から25日まで阪神甲子園球場(兵庫県尼崎市)で開催予定だった第102回全国高校野球選手権大会の中止を発表した。3月の第92回選抜高校野球大会(センバツ)の中止に続く苦渋の決定。夢舞台への道を断たれた球児たちは、つらい現実を受けとめ、次の目標へ向かった。

 同日の選手権運営委で決定し、日本高野連理事会も承認した。全国大会の代表校を決める地方大会、8月26日から兵庫県明石市で開催予定だった第65回全国高校軟式野球選手権大会も中止とした。

 大会を主催する日本高野連と朝日新聞社は20日夜、記者会見し、中止に至った経緯を説明。▽休校の解除、部活動再開のめどが立たない都道府県の大会に向けた準備期間の不足▽都道府県をまたぐ長距離移動、長期間の宿泊で感染、拡散のリスクが高まる―ことなどを理由に挙げた。

 八田会長は「高校野球は教育の一環で、球児の心身の健全な発育、安全が第一。球児、関係者から何とか開催できないかと声は届いていたが、教育の一環という理念に照らし合わせ、残念ながら中止という選択をせざるを得なかった」と述べた。


夏の甲子園中止を受け、取材に応じる小林主将


 各都道府県の高野連の中には、代替大会を企画している連盟もある。八田会長は「地方の高野連がどのような判断をするかは、自主性に任せる」とし、財政面で課題を抱える高野連には支援を行う考えも示した。

 県高野連の南舘秀昭会長(盛岡工高校長)は「全国選手権は全ての高校球児の憧れの大会で、青春を懸けた目標。夢の舞台への道を閉ざされた球児たちの無念を思うと誠に残念」と談話を出した。

 岩手での代替大会の開催可否は常任理事会で再検討し、6月10日に発表する。南舘会長は「各都道府県大会に関しての日本高野連の意見も勘案しつつ、新型コロナ拡大の状況を踏まえ、関係各機関と慎重に協議を進める。選手の健康、安全を最優先に検討する」と方針を示した。

 夏の甲子園大会中止は米騒動のあった1918年、太平洋戦争による41年以来3度目で、戦後では初めて。戦争での中断(42年春から46年春)を除けば、春夏連続の中止も初めて。



前の画面に戻る

過去のトピックス