2020年
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人の心つなぐプロジェクト 雫石町内有志が展開 「ふるさと宅配便」届ける

2020-06-01

産直松の実「ふるさと宅配便」の例。町産品にマスクとカードを添えて

 雫石町内で町外・県外に暮らす人たちへ町産品と共に手作りマスクなどを送る「ふるさと宅配便」が展開されている。町内の店舗や団体の有志らによる取り組み。新型コロナウイルスの影響を受けた町内の生産者や観光業関係者を応援し、遠くに暮らす人と町をつなげている。5月1日から始まり、町内の産直施設や食品メーカーなど16店舗が協力し、特産品を介して町内外の人の心をつなぐプロジェクトが進められている。6月からは新たなサービスに挑戦する有志もいる。

 雫石町を離れて暮らす人、大型連休中の来県自粛のため町を訪れることができなかった人に送ることを想定する。発送を希望する人が参加店舗で町産の農産物や菓子などを購入すると、マスクとメッセージカードを同封できる。マスクは8月開催予定だった雫石よしゃれ祭り(今年は中止)の手拭いを活用し、離れていても同町を感じてもらえる粋な計らい。カードには町内の産直農家を応援する「産直応援隊」メンバーによるかわいらしいイラストを入れた。

 マスク制作を取りまとめる町社会福祉協議会、メッセージカード作成の産直応援隊、参加店舗調整に町観光商工課や農林課、NPOまちサポ雫石、いわてラボといった町内各機関や事業者らが協力した。制作したマスク約450個の限定で実施する。

 参加店の一つ、産直松の実(松原宏樹店長)は店頭にマスクとカードのセットを設置。来店者にプロジェクトを紹介するなど周知している。遠方の客も多い同店は、もともと宅配依頼を受け付けていたが、新型コロナの流行で依頼が増加。値段指定の宅配注文を受けた際、産直で販売する手作りマスクを入れたい思いもあったという。

 松原店長(41)は「プロジェクトの話が来てありがたい」と語る。

 5月の大型連休中は時間を短縮して営業。3~5月の売り上げは前年比4割ほどの減。

 それを踏まえ、「今回のプロジェクトのようなアイデアを利用して、新たな販路につなげていけたら」と展望する。6月からはネットショップを開設し、広く旬の野菜を提供する。加えて「野菜の栄養価も考え、『免疫野菜セット』など3種類ほど提案していきたい。個人に届けることが増えているので、一人ひとりのお客さんを大切にして口コミで広めながらアピールしたい」と意欲を語った。

 プロジェクトは、温泉浴衣を再利用したマスクを町内小学校の児童や教職員に配布したことが始まり。町内の一人暮らしの高齢者に配布する計画も進み、今回のふるさと宅配便につながった。事業を総括する町地域づくり推進課の地域コーディネーター増谷光記さんは「コロナによって人に直接会えなくなった中、物を介して人をつなげようと考えた。それぞれ関わる人が主体となって動き、PRに使ってもらえたら」と期待を込めた。

 ふるさと宅配便のその他の参加店舗・団体は次の通り。(5月14日現在)

 ▽雫石チーズ工房▽ファーム菅久▽五代目徳田慎太郎▽助作農園▽諏訪商店▽まんま▽観光物産センター▽まちおこしセンターしずく×CAN▽千秋堂▽小岩井農場▽松ぼっくり▽宮田醤油店▽雫石八十八屋▽道の駅雫石あねっこ



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