2020年
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徐々に活動再開 こども食堂 盛岡みたけは3カ月ぶり 弁当配布支援の団体も

2020-06-10

 約3カ月ぶりに再開した「こども食堂」で手作りの料理を取り分ける参加者=盛岡市西青山

 地域の居場所として全国に広がる「こども食堂」は、子どもや地域の人たちに低額・無料で食事を提供している。新型コロナウイルスの感染拡大で活動停止を余儀なくされていたが、非常事態宣言の解除などで再開するところも出始めた。盛岡市西青山の青滝旅館で開催している「盛岡みたけライオンズクラブ こども食堂」(盛岡観武ライオンズクラブ=斉藤良教会長=運営)も7日、約3カ月ぶりに再開し、同クラブメンバーが手料理で子どもたちを迎えた。

 こども食堂は、盛岡市内には13カ所(うち1カ所は非公開)ある。ボランティアらが運営しているが、新型コロナウイルス感染拡大により、多くが3月から休止していた。6月中に新たに3カ所が再開し、半数を超える8カ所で開催の見込みとなったが、弁当配付などに限定して活動する団体も。知恵を絞りながら地域の子どもや親子を支えている。

 「盛岡みたけライオンズクラブ こども食堂」は、密集・密接を避けるため、これまでは使っていなかった2階の部屋も開放し、いつもより広い食事スペースを設けた。

 小学生を中心に、約40人が入れ替わりで参加。同クラブメンバーの矢羽々睦子さん(79)は「『おかえりなさい』という、うれしい気持ちでいっぱい。子どもたちが気軽に立ち寄り、学校だけでは学べないことを地域の人たちから学べる場として、感染症対策にしっかりと取り組みながら続けていきたい」と気持ちを引き締める。

 同こども食堂は、青滝旅館おかみの矢羽々さんが世話人になり、2017年3月にスタート。年間13回開催されているが、3月以降は中止に。全国に拡大した非常事態宣言が解除されたこともあり、子どもや地域の人たちの居場所を確保しようと再開に踏み切った。

 会場の換気を十分にして手洗いを促した他、各所にアルコール消毒液を設置。食事のメーンのカツ丼はすべて持ち帰り容器に入れ、手作りの布マスクを添えた。協力団体や事業所から野菜や牛乳の提供、地域住民から米やリンゴの差し入れもあった。

 参加した小玉莉央さん(月が丘小6年)は久しぶりの会食におしゃべりを控えながらも、「楽しい。以前にみんなで食べたホットケーキもおいしかったので、また来たい」と話していた。

 3月から「こども食堂」を休止しているNPO法人インクルいわて(山屋理恵理事長)は、4月からひとり親世帯を対象に月1回の「フードパントリー」(食料の配布)を実施。今月は、ひとり親世帯と飲食業者を支援する弁当無償提供を企画したところ、3回実施の募集に、合わせて60世帯の定員がいっぱいになった。

 従来の「こども食堂」は、7月以降に形式を変えて屋外実施を検討するなど模索している。こども食堂を統括する川守田栄美子さん(59)は「県内では各種の支援金が届いていない家庭もあり、その間の支援も必要。食事の提供だけではなく、学用品の不足など困り事がある家庭には個別に対応できるようアンケートなどを実施し、支援が途切れないようにしたい」と話す。



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