2019年
10月17日(木)

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〈体感思観〉 編集局 大崎真士 分かりづらさ

2019-08-17

 盛岡市内では7月の参院選から1カ月とたたずに、市長選と市議選が告示される。選挙中に知事選、30日には県議選が始まる。8月中に4種類の選挙が告示され、非常に分かりづらい状況だ。

  自宅には立候補予定者のリーフレットが既に10種類以上も届いている。1人を選ぶ市長・知事選ならまだしも、複数選ばれる議員選挙の場合、誰がどの選挙に出るのかすら分からない。名字の同じ候補なら、市議選と県議選も含めて混同される可能性だってある。

  市内各地にある公設の選挙ポスター掲示場は1カ所当たり市長選や知事選など4種類が立てられ、25日に市政選挙が終わるまで県議選分が未設置の場所まである。

  現在各所に貼り出されるポスターも、分かりづらさの度合いを深める。いわゆる「2連ポスター」と呼ばれる2人の顔が掲載されているもの。選挙戦で連動する首長と議員の候補が並ぶが、陣営によっては選挙に出ない人物とツーショットのケースも。

  特定の候補を推す市民からは「議会、議員は行政のチェック機能のはずなのに、ずぶずぶの関係なのか」といぶかる声が聞こえる。

  もともと市長だった故・工藤巌さんが国政選挙挑戦のため、市長選は8月の告示になった。知事・県議選は2011年の東日本大震災津波発災直後に迫っていた任期満了が延長された。春の統一地方選と違い、市町村政と県政の選挙の順番が逆転し、今回で3度目。

  ある県議選の陣営は「市長選・市議選が終わるまで身動きが取れない」、「先に市議選が終わって、候補や陣営は応援してくれるのか」と気をもむ。

  必死に選挙戦を戦って当選した人にとってみれば、任期の短縮はお断りだろう。それでも人の休みたい時期、商売の書き入れ時に選挙が立て続けにある状況だと、ますます政治離れ・低投票率化は加速するのではないか。

  分かりづらさの解消へ、少なくとも選挙中に別の選挙が始まる状況については、何か手を打てないものか。 



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