2019年
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北上川に炎揺らせて 盛岡舟っこ流し1日順延で 暑さ残し送り盆行事

2019-08-18

炎に包まれながらゆっくりと北上川を流れる舟っこ

 盛岡市指定無形文化財の盆行事「盛岡舟っこ流し」(同協賛会主催)は17日、盛岡市仙北1丁目の明治橋上流右岸で開かれた。今年は16日の台風10号の接近に伴う川の増水など安全面を考慮して1日順延。市制130年を記念して舟運の会による灯籠流しなども行われた。地元の担ぎ手によって川面に運ばれた舟っこは水面に炎を映しながらゆっくり流れ、先祖の霊に祈りを捧げた。

  会場の河川敷には、明治橋周辺の町内会、自治会が約1カ月かけて制作した舟っこ14隻が集まった。今年は仙北小有志の子ども舟っこが初参加した。五色の旗、千羽鶴、花などで飾られた舟っこの周りには大勢の担ぎ手が並び、川の両岸で多くの観客が見守った。

  流舟前の法要には、同協賛会や各団体の代表者らが参列。祇陀寺の吉田大信住職が経を上げ、先祖や戦没者、東日本大震災津波の犠牲者らの冥福を祈った。

  午後5時半ころ、南大通3丁目町内会を先頭に舟っこが入水。松明(たいまつ)で火をつけられた舟っこは、大きな炎を上げながら順に北上川を流れていった。その他、投げ松明や約3千発の花火を上げた花火大会が行われた。

  矢巾町から孫たちと訪れた吉田はつ子さん(68)は、自身の若い頃に亡くなった母親のことをしのびながら「仏さんを送る行事なので、しんみりとしてしまう」と話し、孫たちと燃えながら流れる舟を見送った。

  舟っこ流しは、約280年前に盛岡藩四代藩主・南部行信の七女、麻久子姫(まくこひめ)が川施餓鬼(かわせがき)の大法事をしたのが始まりとされる。祖先の霊を送り無病息災を祈る行事として現在も続き、盛岡市の観光事業として継続するため1986年に同協賛会が設立された。



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