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対コロナへ箇所数増や距離確保 盛岡市 避難所運営マニュアルを改訂 災害想定し施設単位見直しも

2020-07-08

 盛岡市は、新型コロナウイルス感染症を踏まえ、災害発生時における避難所の開設・運営に係る基本的な考え方をまとめた避難所運営マニュアルを改訂した。新たに、避難所開設数の増加や距離を保ったスペース確保など、新型コロナ対策に係る項目を追加。連日被害の大きさが伝えられている九州豪雨により、県内でいつ災害が起きてもおかしくない。こうした中、市は今後マニュアルを基に各避難所ごとの運営マニュアルについても施設の実情を踏まえ、見直しを図る。

 主な新型コロナ対策は▽可能な限り多くの避難所開設▽避難者間のスペースを十分に確保したレイアウトに変更▽発熱等の症状がある避難者専用スペース設置▽一般の避難者と発熱等の症状がある避難者との動線区分▽受付時、避難者の健康チェック実施▽ポスター掲示等による感染防止の呼び掛け―など。

 同市内の一般の指定避難所は184カ所あり、洪水や土砂、地震、火災、火山など災害の種別によって、浸水想定区域や土砂災害警戒区域などを考慮して開設する。東日本大震災津波の発災した3月11日、市は当初50カ所の避難所を開設した。

 今回のマニュアル改訂で、密を避けるために市では同規模の災害時に2倍の避難所開設を見込む。避難所の延べ床面積に対する1人当たりの面積も従来の3平方㍍から倍の6平方㍍へ拡大する。

 避難所の受付時には検温や聞き取りなどで避難者の健康状態をチェックし、せきや発熱などの症状の有無を確認。複数階層の建物であれば階層を分け、同一フロアの場合は多目的テントなどで分けるなど、症状のある人と一般の避難者のスペースを別にする。

 従来から避難所にはパーテーションなどを備えていたが、飛まつ感染などを防ぐため、より高さのあるものを配備するなど、備品の充実も図った。

 市危機管理防災課では、マニュアル改訂とともに、市民に向けてコロナを踏まえた適切な避難行動を呼び掛けるチラシを7月の広報配布に併せて、各世帯に回覧。チラシでは「新型コロナが収束しない中でも、災害時には危険な場所にいる人は避難することが原則」と啓発する。

 知っておくべき五つのポイントとして▽安全な場所にいる人まで避難場所に行く必要はない▽避難先は小中学校、公民館だけでなく、安全な親戚・知人宅に避難することも考える▽マスク・消毒液・体温計が不足するため、できるだけ自ら携行する▽指定避難場所・避難所は変更や増設する場合があり、普段からホームページなどで確認する▽豪雨時の移動は車も含め危険で、やむを得ず車中泊する場合も周囲の状況などを十分に確認する―ことを掲げる。



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