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起業家支援の拠点、盛岡に 官民5者で9月開設 「岩手イノベーションベース」 年商1億円を100人生む

2020-07-15

岩手イノベーションベース運営協議会の役員(中央が佐々木会長)

 年商1億円以上の起業家を育てる拠点「岩手イノベーションベース(IIB)」が9月、いわて観光経済交流センター(盛岡市盛岡駅西通)内に開設される。世界の起業家で組織する起業家機構(EO)と連携し、起業を志す学生や社会人、売り上げ増を狙う地元事業者に、先進的な経営ノウハウを提供する。14日には、産学官金で構成する運営協議会を設立。「年商1億円越えの起業家を10年で100人輩出する」を目標に置く。

 IIBは9月7日に、マリオス3階交流センター内に開設。▽起業家のネットワーク形成▽事業計画の策定▽スキルアップ―など月1回のセミナーやワークショップ、交流会を通して支援する。

 具体的には、年商1億円以上の起業家が所属するEO国内8支部(約600人)のメンバーを招き、起業や事業成長に関する経験、知識を教える。また起業の課題や悩みを共有し、参加者同士で解決手法を探る機会を設け、協力して成長し合うマインドを作る。

 帝国データバンクによると、県内企業約1万4千社のうち年商1億円を超える法人・個人事業主は約5700社と、半分以下にとどまる。地場に根付く年商1億円の新産業が複数生まれれば、永続的な雇用の創出、県民の所得向上が実現する。

 まず年商1億円を目指す起業志望者や事業者を16人集め、来年1月から1年間、勉強会や交流会を開く。開設後に専用ウェブページで参加者を募る。

 運営協は学校法人龍澤学館(盛岡市)、いわぎん事業創造キャピタル(同)、セキュリティ関連コンサルティング事業のGRCS(ジーアールシーエス、東京都)の他、事務局の県、いわて産業振興センターの5者で発足。

 岩泉町出身でEO Tokyo理事の佐々木慈和GRCS社長(43)が会長を務める。連携して事業運営や資金調達を支援する他、県内学生の起業家マインドの醸成も図る。

 同日に県庁を訪問し、佐々木会長が設立を知事に報告。「EOと連携することで、県内起業家の商圏を世界に広げたい」と意気込みを示した。

 達増知事は「大都市の最前線で活躍する起業家のノウハウを、岩手にいながら得られるようになる。真面目で慎重な反面、先進性のある県民性を伸ばし、形にしてほしい」と期待を寄せた。

 保副知事は「夢やビジネスプランを具体化する場として、起業家志望の学生を鍛えてほしい」と話していた。



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