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「南部牛追歌」で初受賞 産経民謡大賞で大賞 挑戦4度目の中田桂敏さん(盛岡)

2019-08-19

大賞旗や内閣総理大臣の賞状などを手に受賞を喜ぶ中田桂敏さんと師の藤沢清美さん(左から)

 盛岡市東見前の中田桂敏さん(43)は、7月27、28の両日に大阪市のサンケイホールで開かれた第54回産経民謡大賞(産経新聞社など主催)で「南部牛追唄」を歌い、大賞を受賞した。西日本を代表する民謡コンクールで本県からの大賞受賞は、第47回(2012年)の小田代直子さんに次いで2人目。4度目の挑戦で頂点に立った中田さんは「さらに自己研さんを積み、民謡を通して岩手のいいもの、皆さんに喜ばれるようなものを作っていきたい」と意気込む。

 本コンクール大賞の部には、全国6会場の予選会から音源審査を含めて1千人の参加があり、審査を通過した135人が27日の決勝大会に出場。中田さんは師の藤沢清美さん(72)=県民謡協会会長=の尺八で「南部牛追唄」を歌い上げ、10人に絞り込まれた28日の優勝決定戦に出場。2年ぶりの決定戦(前回2位)の舞台で念願の大賞に輝いた。

  同じ舞台で伴奏した藤沢さんは「しっとりと情感を込めて歌うことができ、最後までやり遂げた感じはあった」と、手応えを感じたという。

  中田さんが4、5年前から取り組んできた「南部牛追唄」は岩手を代表する民謡の一つだが、「哀調の、少ない音階の中でどれだけ思いを出すことができるか」(藤沢さん)が肝だという。「険しい峠で大変な仕事をした牛方たちの思いが乗っている唄だが、自分の感情を出し過ぎないよう、咀嚼(そしゃく)してから表現するよう心がけた」と中田さん。

  9歳で三味線を始め、20歳の頃から民謡を歌い始めた。2年ほど前からは藤沢さんの下に通い、技術だけではない〝味〟というものをどうすれば表現できるか研究と練習を重ねてきた。

  〝民謡日本一〟となる日本民謡協会主催全国大会への挑戦を次の目標にしつつ、「全国には素晴らしい民謡がたくさんあるが、自分が生まれ育った岩手の民謡には特別な思いがある。大切に歌い継いでいきたい」と話す。



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