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披露の場切望し練習継続 盛岡さんさ踊り初めての中止 関係団体の悩み深く 別の発表の機会を模索

2020-08-01

 新型コロナウイルスの影響がなければ、きょう43回目の開幕を迎えた「盛岡さんさ踊り」(1~4日、盛岡さんさ踊り実行委主催)。オンラインでの動画配信など、代替企画はあるものの、現在の形になった1978年から初の中止とあって、寂しい8月のスタートとなった。参加団体らは来年の開催に意欲を燃やしながら、独自企画を練っている。

 ■収束後の競演会を企画する盛岡さんさ踊り振興協議会

競演会の企画を語る寺長根会長

 伝統さんさ18団体が所属する同協議会は、4月から見合わせていた踊りの派遣活動を8月1日に再開した。とはいえ、首都圏の団体旅行者や
観客が大勢いる会場は除くなど、慎重な姿勢。

 来春から始まる東北デスティネーションキャンペーンの機運醸成として、つなぎ温泉(盛岡市繫)で4月に始める予定だったさんさ踊りの連日公演も、始動を求める声が上がる中、二の足を踏んでいる。

 「協力する思いはある。しかし、むやみに活動して感染者が出たら、徐々に再開している練習が一斉に禁止になる。それは避けたい」と寺長根実会長(69)。一方で、活動自粛の長期化から起こるメンバーの「さんさ離れ」も懸念している。

 そこで、収束後のイベントで協議会が企画中なのが、祭り期間にマリオスで開催している「伝統さんさ踊り競演会」のような発表会。出場順の工夫から、地域ごとに踊り方や拍子が全く異なる伝統さんさの魅力を
堪能できる構成にする。

 「盛岡さんさ踊りに代わる大々的な披露の場を作り、一度さんさから離れたメンバーのさんさ熱を呼び戻したい。祭りがなかった分、発奮して練習に励んでほしい」とする。

 ■3年生に最後の思い出を。「さんさ甲子園」の代替企画望む


さんさ甲子園の代替イベントを求める上川さん、前川さん(左から)

 パレードで開催される高校対抗の「さんさ甲子園」に、初回から参加している同市みたけの盛岡中央高(生徒837人)のさんさ同好会の部員60人は、昨年惜しくも逃した優勝を狙う気合いで中止を心底残念がり、「このメンバーで踊れる披露の場を」と望む。

 「中止が決まった後も週2回の練習を続けている。手の向きや足の運びなど格段に踊りが上達している。この成果を披露する場があれば、きっとコロナを払い飛ばせる」と上川葵生副部長(2年)。

 前川愛華副部長(同)は「引退の場になるパレードがなく、気持ちの区切りが付けられていない3年生が多い。大学などの受験が終わった3月ごろに、さんさ甲子園の代わりになる催しをつくってほしい」と訴えていた。

 ■安全に開催するアイデアを求める実行委

 盛岡さんさ踊りは東北6大祭りの一つで、2019年の4日間開催には149万1千人の観客が来場した。

 「青森ねぶた祭」が来年の開催に思いをつなぐ目的で、7日に市民参加のイベントを実施するように、盛岡さんさ踊りにも、生の祭りの雰囲気を味わえる代替企画が求められている。しかし、さんさは踊り手の密集を避けるすべがないため、実行委は頭を悩ませる。

 「大きな掛け声や鳴り響く太鼓の音、大勢の群舞を見て、聞いて、踊り手の熱気を肌で感じるのが、盛岡さんさ踊りの魅力。収束のめどが立たない中、来年に向け感染のリスクなく、安全に開催できる方法を模索している」と来年の開催に向けたアイデアを求める。





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