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「かぶれ」の心配はありません 浄法寺漆産業 抗菌マスクを開発 ウルシの木片を染料に

2020-08-05

漆染め抗菌マスクを開発・販売する浄法寺漆産業の松沢卓生社長

 盛岡市北飯岡の浄法寺漆産業(松沢卓生社長)は、本県のウルシの木のチップ(小片)を染料にして染めた「葆光庵(ほうこうあん)漆染め抗菌マスク」を開発、販売している。漆を採取した後に伐採されたウルシの木を有効活用。優しい色合いに抗菌性を持たせた、漆の産地・岩手ならではの布マスクで、松沢社長は「岩手が誇る漆の良さを、身近なものからPRしていきたい」と話す。

 漆染め抗菌マスクは、ホールガーメントタイプ(縫い目のない立体タイプ)とニットタイプ(ひも付きタイプ)の2種類。漆染めを代表する色のイエローとカーキ、ダークブラウン、深く渋い緑色の青漆(せいしつ)の4色。

 染料を布に定着させる媒染(鉄媒染・すず媒染)の工程で、顔や服にもなじみやすい落ち着いた色合いを出した。インターネット販売では県内や首都圏などから注文があり、店舗販売では女性にも好評という。

 ウルシの木は、10年~15年ほど育てて最後の1年で漆液を採取。その後は伐採されて活用されていないものも多かった。漆液が含まれない、十分に乾燥させたウルシの芯材をチップにして使うことで「かぶれ」の心配がなく、SDGs(持続可能な開発目標)の観点にも沿った岩手ならではのマスクになった。

 漆器の漆膜に抗菌性が確認されていることから、ボーケン品質評価機構に品質試験を依頼。抗菌活性値が洗濯0回で3・7、洗濯10回で5・7。SEKマーク繊維製品認定基準で抗菌効果があるとされる2・2以上を上回った。

 松沢社長は「これまでも二戸地域で漆染めなどは制作されてきたが、抗菌性という新たな評価が加わった。洗濯を繰り返しても抗菌性が落ちず、さらに高まっていることが分かったことも大きい。漆に対して高価、扱いにくいというイメージを持っている人もいるかもしれないが、柔軟に商品開発や普及に努めていきたい」と語った。

 ホールガーメントタイプはL・Mの2サイズで各2400円(税別)、ニットタイプはフリーサイズで2300円(同)。インターネットhttps://japanjoboji.thebase.in/(葆光庵)で予約販売しているほか、上米内漆工房(JR山田線上米内駅内)、いわてヒューマンギャラリー(盛岡駅西口アイーナ4階)でも扱っている。

 問い合わせは浄法寺漆産業(電話656―7829)。



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