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治療の見学もできる施設に 盛岡市動物公園 老朽化病院を移転改築へ

2020-08-25

 盛岡市は今後本格化する市動物公園再生事業に併せて、園内にある老朽化した動物病院の移転改築をする。動物病院は1989年の開園当初に整備され、築30年以上経過。老朽化に加え、再生事業のコンセプトである動物福祉の観点から、来園者に治療を見せる施設とすることで社会教育の学びの場とするため改築する。最短で2021年度の改築工事着工、22年3月ころの動物公園リニューアルオープンに併せた完成を見込む。24日の市議会全員協議会で都市整備部が概要を説明した。

 現在の動物病院は、動物公園入り口から最も遠いアフリカ園周辺に位置し、来園者は立ち入ることができないエリア。改築により現在ニホンカモシカなどが展示されている周辺の場所の来園者も立ち寄れるエリアへ移転予定。木造平屋建てで、延べ床面積は現在と同じ約200平方㍍を想定する。

 診察室をガラス張りにして中が見られるような工夫を施し、来園者が飼育展示されている動物を見るだけでなく、診察台の上で獣医師から治療を受けている動物も見学できるようにする。治療を含めた普及啓発イベントなどへの活用も見込む。同様の施設は、秋田県の大森山動物園などでも取り入れられているが、全国的にそれほど多くないという。

 移転改築に係る費用約9千万円は、寄付者に税額控除が特例措置される企業版ふるさと納税(地方創生応援税制)の活用を見込む。募集は今月中に市や動物公園のホームページで開始。目標金額は動物福祉の向上に寄与する獣舎等施設の整備、自然環境の保全に寄与する施設等の整備などを含めて1億5千万円。動物病院の改築を最優先に、必要額に達した時点で予算化する。移転改築は施設運営を考慮し、動物公園の指定管理者のもりおかパークマネジメントへ施工委任する。

 高濱康亘都市整備部長は「再整備事業は動物福祉がコンセプト。動物園は人間の都合に合わせて動物が過ごしているところだったのを、野生になるべく近い形で過ごして動物の幸せを実現し、そこに人間もお邪魔していく大きな枠組みで考えている。飼育、展示するに当たって、動物も病気になることを分かってもらい、その治療法が見える場所に動物病院があった方が学習効果が高まる」と意義を説いた。

 全協では、ランドスケープ基本計画に基づく動物の展示、飼育繁殖、収集の基本方針も示された。現在80種600頭いる飼育展示動物について、ストーリー性のある展示と動物福祉に配慮した飼育を実現するため、カピバラやミーアキャットなど18種を飼育中止動物とする。飼育中止動物はすぐには飼育中止せず、希望する他の動物園への譲渡や個体が亡くなったときに補充を行わないなど、順次対応していく。



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