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後世へ馬事文化残す場所に 旧馬検場大額 モニュメント整備へ 盛岡畜産農業協同組合 市に200万円を寄付

2020-09-01

大額が飾られていた旧馬検場=2018年1月撮影

 盛岡市は2022年6月をめどに、旧馬検場があった同市松尾町に旧馬検場大額モニュメントを整備する。モニュメントには、旧馬検場に設置されていた新渡戸仙岳が揮毫(きごう)した「馬検場」と書かれた大額を入れた掲示板のほか、説明板、馬の親子像を設置。地域住民の憩いの場であり、地域の文化遺産を伝える場所にしていく考え。8月31日には盛岡畜産農業協同組合(佐々木勲代表理事組合長)が整備のための費用の一部として、200万円を同市に寄付した。

 旧馬検場は、狭隘(きょうあい)化などを理由に1912(明治45)年に旧馬町(現清水町)から新馬町(現松尾町)へ移転開設された。農耕馬を中心に95年10月まで80年以上にわたって馬の競りが行われた。2018年3月に老朽化により、馬検場施設(木造平屋建て185平方㍍)、旧組合事務所などが入っていた付属施設(木造2階建て308平方㍍)が解体された。

 新渡戸が揮毫した大額は、旧馬検場に設置されていたもので、幅4・5㍍、高さ1・82㍍、重さ360㌔。馬検場解体後、盛岡畜産農協から19年2月に市に寄贈された。市はモニュメント整備に向けて、大額の補修を実施した。

 同市によると、モニュメントは旧馬検場跡地や畜産会館解体後の敷地に整備されるアイシーエスの新社屋敷地内の一部を借りて整備予定。整備場所は、日本年金機構盛岡年金事務所側の約50平方㍍を見込む。大額を入れた掲示板、旧馬検場など当該地で馬の競りが行われていたことを紹介する説明板、現在工事のために別の場所で保管する馬の親子像を設置する。


 モニュメント整備に向けて盛岡市に寄付をした佐々木勲組合長(左から2人目)ら関係者

 寄付の贈呈式に参加した同組合の佐々木組合長は、親が馬の競りに参加するため、幼少期に一緒に馬検場を訪れていた経験を持つ。「区界から馬検場まで馬車に乗って競りに来た記憶がある。1週間もあそこで競りをして、思い出の場所でもある。馬産農家が年々激減し、チャグチャグ馬コの参加頭数も減っている。馬事文化は大事にしていかなければならない。(モニュメントを整備することで)盛岡の馬事文化が後世に残るような歴史に語り継がれるような場所になってほしい」と期待した。

 谷藤市長は「盛岡市の歴史を見てきた旧馬検場は解体されたが、市民からも旧馬検場の跡地の新渡戸仙岳が書かれた大額を後世に残すべきという声があった。幸い、あそこには馬の親子像が設置されている。うまく配置しながら、かつてここに馬検場があり、大いに盛岡の街が栄える形のもとが行われていたことを後世に伝えていけるものを造っていきたい」と話した。 



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