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楽曲に希望を乗せて 盛岡市在住のピアニスト 村上与志也さん アルバム「もうすぐ黄色い花が咲く」制作 市内図書館などに寄贈 「聴く人の心の支えになれば」

2020-09-09

アルバム「もうすぐ黄色い花が咲く」を制作した村上さん

 盛岡市在住のピアニスト、村上与志也さん(41)は、市新型コロナウイルス感染症芸術文化創造事業の補助を受け、3作目のアルバム「もうすぐ黄色い花が咲く」を制作した。自身が作曲・演奏したオリジナル13曲を収録。新型コロナの影響で自身の演奏会の中止が相次いだ中、「聴く人の気晴らしや心の支えになれば」との思いで、同アルバムを盛岡市内の図書館や学校など公共施設に寄贈している。

 村上さんは東京都生まれ。4歳からピアノを始め、16歳で単身渡米。バージニア州ジェームズ・マディソン大音楽学校に学び、1998年、米国東海岸のオールド・ドミニオン大で行われた青少年ピアノコンクールで2位入賞した。

 しかし、その後、右手が局所的に動かなくなるジストニアを発症し帰国。さらに、そう状態とうつ状態を反復する精神疾患、双極性障害にも苦しんだ。一時ピアノから離れたが、2011年に地域の人から演奏を頼まれたことをきっかけに学び直し、地域の教会や一ノ倉邸でのコンサートから演奏活動を再開した。

 同アルバムの楽曲は、明るく軽やかで親しみやすい表題曲「もうすぐ黄色い花が咲く」、早春の芽吹きを思わせる「春の歓喜(よろこび)」、心のかげりにそっと寄り添ってくれる「憂い」、優しく力強く励ましてくれた祖母を思って作曲した「サツ子おばあちゃん」など。

 「もうすぐ―」は、春に一番早く咲くフクジュソウの花をイメージしたという。

 村上さんは「黄色は希望を表わす色。冬から春になる希望、コロナで心のふさぐ時代から新しい時代への希望があるように。なるべく明るい曲をと思った」と話す。

 うつ状態で寝たきりになったときや長期入院をしたつらい時期からの脱却、病気が快方に向かうという変化も意識する。

 病気と向き合って活動することには、同じ病気を抱える人への思いがある。

 「双極性障害でつらくなって、自死する人もいる。同じ病気の人にも、障害があってもなくても、何とかなるというメッセージを届けられたら」と語る。

 現在、寄贈先の各施設への送付作業を順次行っている。

 村上さんは「BGMとしてかけてもらってもいいし、職員の方や施設を利用する方、学校では生徒さんだけでなく、先生方にも聴いてもらえたら。皆さんが癒やされたり、元気づけられたり、眠気が誘われたりしてもらえたらうれしい」と話している。



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