2020年
11月27日(金)

地域新聞はおもしろい 地域新聞だからおもしろい

全文を読む

県内大会実現へ「夢」描く 就労支援事業所が野球チーム 盛岡市乙部「ドリームファーム」

2020-09-12

寄贈を受けたユニホームに袖を通した「ドリーム」のメンバー。前列中央が大川監督

 農業を主体に障害者就労支援サービスなどに取り組むドリームファーム(盛岡市乙部29、佐々木信之理事長、利用者30人)は、利用者による野球チーム「ドリーム」を結成し、始動させた。佐々木理事長は野球を通じ、利用者にスポーツの楽しさを体感してもらう考え。これまで県内で福祉事業所利用者の野球チームは奥州市に1チームだけ。ドリーム発足を機に、同じ福祉事業所でさらに新たなチームの誕生、県内での大会開催実現の構想を描く。

 ドリームは7月14日に設立。仕事の合間に利用者がキャッチボールをしていたのを見たスタッフが、結成を提案したのがきっかけ。メンバーは19歳から60歳代の男女15人。野球経験者もいるが、初めてグローブをはめた男性もいた。

 テレビの高校野球解説も務めた大川孝夫・大亀運輸(本社・紫波町江柄)社長が監督に就任。

 既に練習が始まっており、12日も盛岡市三ツ割の県営球場屋内練習場で7回目の練習を予定。佐々木理事長は県央部の同じ福祉事業所に見学を呼び掛けた。12日には3人、事業所2社が訪れる予定だという。

 県内福祉事業所の利用者でつくる野球チームは奥州市の「いわてスマイリーズ」が先駆け。ドリームが練習を重ね、対戦することがメンバーや佐々木理事長の夢だ。

 大川監督は「試合はいつでもできるが、相手にも失礼のないよう練習が必要だ。来年には対戦する」と語る。

 主将で野球経験のある岡田龍馬さん(19)は「相手チームは全国大会にも出場しており戦うと厳しい展開になる。少しずつ強くなっているチームをみると、自分も頑張りたいと思うので、早く試合がしたい」と切望する。

 チームのために大川監督自らグローブやヘルメットなどを盛岡市民福祉バンクで調達。帽子とユニホーム20着をチームに贈った。ユニホームは赤字に白いライン、胸元に英語でチーム名が入った。

 11日にドリームファームで贈呈式があった。大川監督は「そろったユニホームで野球を楽しんでほしい。利用者同士で共通の話題ができるのは良い。私も少しでもお役に立てれば」と呼び掛け。

 副主将の三上望さん(27)が代表してユニホームを受け取り、「チーム一丸となり勝利目指して頑張ります」と誓った。「全員でプレーするのを経験したことがなく、楽しみながら練習している」と話していた。

 全員がユニホームに袖を通し、記念撮影した。大川監督に感謝状が贈られた。

 佐々木理事長は利用者に「贈ってもらったユニホーム、帽子を一生の宝に、大切にすると約束してほしい。練習では機敏にあいさつ、返事をすることがスポーツマンシップ」と激励した。



前の画面に戻る

過去のトピックス