2020年
9月24日(木)

社員募集「2021年度入社 新卒採用」更新

全文を読む

私の髪でかつら作って 紫波町の吉田愛琉さん 寄付を決意し3年間伸ばす 「いろいろなおしゃれ楽しんで」

2020-09-13

切った髪を持ち、ほほ笑む吉田愛琉さん

 病気やけがなどで髪の毛を失った子どもが使うウィッグ(かつら)を作るため、髪の毛を寄付する「ヘアドネーション」。この活動に賛同した紫波町赤沢の吉田愛琉(ある)さん(10)が11日、腰まで届く髪を切った。愛琉さんは「病気などで苦しんでいる人たちに、ウィッグを使って、いろいろなおしゃれを楽しんでほしい」と話した。

 愛琉さんがヘアドネーションを知ったのは小学2年のころ。盛岡市に住む同学年のはとこがヘアドネーションを行ったと聞き、「私もやりたい」と決意した。近所に住む男性もヘアドネーションを行ったことや、テレビ番組でヘアドネーションを扱った番組を見たことで、その決意はより固いものとなったという。

 夏の暑さや日々の手入れなど苦労も多く、ときに挫折しそうになりながらも、「結んだり、編んだり、いろいろな髪型が楽しめた」と、おしゃれを楽しみながら日々を過ごした。

 通う赤沢小の同級生にヘアドネーションを行うことを話すと、「私もやってみたい」と言われたこともあったという。


カット直前、若干緊張気味の吉田愛琉さん

 11日は母親の蘭さん(40)とともに、行きつけのヘアサロンRANDOM(藤戸義明店長)=同町二日町=を訪れ、髪の毛約35㌢分をカット。耳にかかる程度まで短くなった自らの髪形を見て、「こんな短くなるの」と驚きながら、約3年かけ伸ばした髪を見詰めた。

 今後はサロンから紹介を受けたヘアドネーション事業者に髪を送るという。

 蘭さんは「意志も固く、よく髪を伸ばし続けたと思う。子どもの髪の毛なので、大人と違って、傷みは少ないと思う。ぜひ同じくらいの年代の子に使ってほしい」と期待した。

 カットを担当した藤戸店長(48)は「ウィッグの購入、メンテナンスはお金もかかり、病気で苦しんでいる人にとっては負担も大きい。愛琉さんは社会貢献がしたいという大人の考え方をしていた。今後サロンとしてもこの活動に協力できれば」と語った。

 愛琉さんはカット後「しばらくはショートカットを楽しみ、それから次の髪形を考えたい」と笑顔で語った。



前の画面に戻る

過去のトピックス