2020年
10月26日(月)

地域新聞はおもしろい 地域新聞だからおもしろい

全文を読む

岩大と上田商店街が連携 学生と地元支援の「うえだらけ」 盛岡市補助と大学の基金で チケットやパンフ発行

2020-10-08

チケットのデザインなどを手掛けたまちづくりサークル「NPCN」のメンバー

 新型コロナウイルス感染症で影響を受けた学生への経済支援、利用減で売り上げが落ち込む地元商店街の支援を目的に、岩手大(小川智学長)と盛岡市の上田商店街協同組合(中川善功理事長)が連携した事業「うえだらけ」に取り組んでいる。大学周辺や上田地域の店舗で利用可能な学生対象のプレミアムチケットの販売、学生による上田地域の情報発信などで、地元商店街の活性化と消費の好循環につなげる。7日に説明会が開かれ、大学と商店街関係者が事業の概要を説明した。

 新型コロナの影響で、アルバイトができないなど経済的に厳しい状況にある学生もいる。同大には、約5500人の学生が通う。6日に対面式の授業が再開したものの、それまで遠隔講義により学生の利用が減少していたこともあり、地元商店街も消費が一部で停滞していた。こうした影響を鑑み、学生、商店街双方の支援につながる取り組みを実施することにした。事業にかかる経費は、盛岡市の地域経済好循環推進事業補助金100万円、同大の基金50万円が原資。

 プレミアムチケットの販売は、岩手大生を対象に、額面2千円のチケット(500円×4枚つづり)を1千円で1千冊発行。1人3冊まで購入可能で、上田地域や大学周辺の食堂や食品・文具・美容・雑貨などの36店舗で使用できる。利用期間は6日から12月25日で、同大学生センターで販売中。6、7日の2日間で、既に600冊が発売された。


岩手大と上田商店街が連携した学生向けのプレミアムチケット

 チケットのデザインなどを手掛けたのは、同大のまちづくりサークル「NPCN」(廣田星也代表)。多くの店舗を学生に知ってもらうため、チケットにスタンプラリーを添付したり、学生が購入しやすい金額にするなどの工夫を凝らした。

 上田地域の情報発信は、商店街の各店舗について、店の特徴やこだわりなどを学生の視点で取材し、魅力を発信するパンフレットの発行を通して商店街の活性化を目指す。取材やパンフレットの発行は、NPCNが実施。12月頃の発行を予定し、大学や商店街などで配布する。

 廣田代表(人文社会科学部3年)は、自身を含めバイト先が一時的に休業したり、時短営業でバイト時間が減り、掛け持ちをしているバイトを増やすなどコロナの影響が学生にもあるという。今回の企画に「チケットは金額的にも倍額で、学生の助けになる。私自身、興味があったお店もあったし、商店街内に古着屋や雑貨屋があることも知らなかった。パンフレットは、商品もだが、店主の人柄などが分かり、店そのものを愛してもらえるものにしていきたい。上田の魅力をもっと発信していければ」と話した。

 チケットの参加店舗の一つ、ごはん家あっちゃんの伊藤敦子オーナー(51)は「コロナが始まった頃に学生が来て、リモート授業でストレスがたまる、バイトがなかなか決まらず大変という話を聞いた。飲食店も大変で、お互いに大変なところにこういう企画があってすごくいい。今まで来たことがない学生にもチケットを使って利用してもらっている。お店のコンセプトはお母さんの手作りごはん。親元を離れている学生さんやお母さんの味を懐かしむ人も来ているので、そういうお客さんが増えれば」と期待した。



前の画面に戻る

過去のトピックス