2020年
11月27日(金)

地域新聞はおもしろい 地域新聞だからおもしろい

全文を読む

特殊詐欺から友人救う 盛岡市下飯岡の高齢女性3人組 “お茶飲み”が奏功 不審電話を疑い即時対応

2020-10-22

詐欺被害防止の功労で感謝状を受けた福島さん、中塚さん、佐藤さん(左から)

 特殊詐欺被害を未然に防いだとして、盛岡東警察署(吉田良夫署長)は21日、いずれも盛岡市下飯岡の佐藤絹子さん(87)、中塚サツさん(83)、福島マツエさん(83)に感謝状を贈った。同市羽場の飯岡交番(細川勝所長)で贈呈式が行われ、吉田署長が3人の功労をたたえ、感謝状を手渡した。

 9月16日午後2時ごろ、3人が80代の友人女性宅を訪ねて歓談中、友人宅に市役所職員を名乗る相手から電話があった。

 最初は老人保健の話題だったが、次第に預金残高や口座番号、キャッシュカードの暗証番号を尋ねてきたという内容を聞き、特殊詐欺を疑った3人。市役所に確認、交番に通報、口座のある農協にも連絡するよう友人に伝えた。

 その結果、市役所はそうした電話をしていないと分かり、友人は被害に遭わずに済んだという。

 佐藤さんは「いつも聞いているような話ではなく、新聞やテレビで聞く(詐欺の)ような話になったから」と、電話の相手に聞こえるように大声で、「だめだ」と制した。

 中塚さんは「とにかく電話相手の話がおかしかった。はらはらした」と友人を心配。

 福島さんは「その立場になってみないと分からないこと」と言い、被害のなかったことを喜んだ。

 月に1~2回お茶飲みをして、日常的に家を行き来する近所の友人たち。日ごろから、日常のことなどを語り合い、互いを理解していたことが被害防止につながった。

 「家にいて黙っているより、みんなと話した方がいい」と福島さん。中塚さんは「感謝状というのはもらったことがないのでうれしい」とはにかんだ。

 佐藤さんは「日ごろから地元の交番にお世話になっていたことも大きい。自分がひどい目に遭わないよう、そういう電話が掛かってきた時は交番などに連絡するようにしたい」と、誰もが当事者となり得る詐欺被害に対し、危機意識を新たにした。

 吉田署長は「特殊詐欺はこれまで一生懸命貯蓄してきたものが奪われる、非常に残酷で卑劣な犯罪。それを警察だけの力でなく、住民の方々に力添えをいただいて予防できたことが何よりうれしい」と語った。



前の画面に戻る

過去のトピックス