2020年
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20年度盛岡市都市景観賞は3件 表彰式は18日 上の橋町の個人住宅=歴史的な街並みと調和  第1ボルダリング競技場=視覚に訴える配色  てしろもりの丘=周囲に溶け込むデザイン

2020-11-03

上ノ橋町の個人住宅(写真はいずれも盛岡市提供)

 盛岡市は2020年度市都市景観賞に、同市上ノ橋町の個人住宅、同市みたけ1丁目の第1ボルダリング競技場、同市手代森6地割のてしろもりの丘を決定した。同賞は、市民意識の高揚を目的に、自然および歴史的環境に調和した潤いのある都市景観の形成に寄与する建築物等の施主などを表彰するもので、1984年から実施し、今回で37回目。今回の3施設を含め、これまでに182件が受賞している。表彰式は18日に盛岡劇場で開催の市都市景観シンポジウムで実施する。

 上ノ橋町の個人住宅は、アトリエf(佐藤公治代表)が設計し、アルバライフ(佐藤一順社長)が施工。中津川沿いに建つ木造2階建ての戸建て住宅で、上の橋や旧井弥商店にもほど近く、河川景観や歴史的街並みの保全のために重要なエリアに属する。

 茶系の外壁と石積み風のしつらえがモダンで広いテラスが印象的ながら和風の落ち着いた雰囲気もある。塀に沿った植栽など構成の調和が良く、歴史的な街路空間・街並みにふさわしい。対岸からの景色を意識した設計で、今後の街並み形成のモデルになってほしいという期待を込めて選ばれた。


第1ボルダリング競技場

 第1ボルダリング競技場は、県が建設主で、武田菱設計(武田裕次代表取締役)が設計し、樋下建設(樋下光代表取締役)が施工。県営運動公園内に新設された競技場で、県民が楽しめるイベントやハイレベルな国際大会などを継続的に誘致しようと整備された。

 白を基調とした清潔感のある前面デザインとカラフルな配色のさまざまな形のホールド、目を引く赤色のつり屋根など岩手の工芸品をイメージした建物の色調が、行き交う人たちの目を楽しませている。大会になれば選手や観客でにぎわう場となり、運動公園施設内にまた一つ魅力的な景観を創出する施設として期待される。


てしろもりの丘

 てしろもりの丘は、県が建設主で、武田菱設計が設計し、高光建設(佐藤万寿美社長)・熊谷工務店(熊谷則子代表取締役)特定共同企業体が施工。高台に開設された平屋建ての福祉施設で、建物と外壁、植栽のバランスも洗練された印象を醸し出す。

 ベージュを基調とした落ち着きと清潔感のある配色で、広い床面積でありながら複層階にせず、配置についても周囲の山々の稜線の眺望を保全するよう配慮されている。緑豊かな自然景観との調和のとれた周辺環境に溶け込むようなデザインで、深い軒も違和感なく、同時に維持管理を容易にし、建物の長寿命化の役割も果たしている。



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