2020年
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災害用備蓄食料を寄付 JR盛岡支社 フードバンクに初めて 地域共生と廃棄ロス軽減で

2020-11-06

 備蓄食料品をJR東日本盛岡支社の渡辺総務部長(左)から受け取るフードバンク岩手の阿部事務局長

 JR東日本盛岡支社(石田亨支社長)は5日、大規模災害に備え備蓄していた食品の一部を、フードバンク岩手(伊勢昭一理事長)に初めて寄附した。同支社の地域共生と、廃棄ロス軽減を進める取り組みの一環。フードバンク岩手は寄贈された食料について、近県のフードバンクなどと連携し、支援を必要とする世帯や児童養護施設などに配布する。

 盛岡市上ノ橋町のフードバンク岩手の事務所で寄贈式が行われ、JR東日本盛岡支社の渡辺大輔総務部長がフードバンク岩手の阿部知幸事務局長に食品を手渡した。JR東日本の支社が備蓄食品をフードバンクに寄附するのは高崎支社、八王子支社に続き3例目。

 今回寄贈されたのはカンパン720個、バランス栄養食ブロック120個、おかゆ100個。いずれも賞味期限が2021年内に切れるもの。

 JR東日本では、大規模災害などで帰宅困難となった鉄道利用者に配布するため、11年12月から主要な駅で食品などを備蓄。盛岡支社も新幹線が停車する駅などで食品を備蓄し、賞味期限が近付いた食品は社内訓練などに活用していた。

 同支社は、今後も備蓄食品の入れ替えなどの際に廃棄する食品を、必要とする団体に寄附する方針。渡辺総務部長は「社会的課題の解決も社の使命。今後も社会へに貢献できれば」と語る。

 阿部事務局長は「食品の寄贈をいただき、ありがたい。災害用備蓄品は、ガスや水道などライフラインが止まった状態でも食べることができ、そういった状況下の方々を支援する際に助かる。これからもいただいた食品を活用し、ニーズに合った支援を行う」と話す。

 フードバンク岩手は、行政や地域の社会福協議会の要請をもとに、必要とする世帯に食品の提供を行っている。新型コロナウイルス感染症の影響で、行政や社協などからの支援要請は増加傾向にあるという。阿部事務局長は「失業していなくても、パートの勤務時間が減り、困っている世帯もある。日本で餓死や栄養失調で亡くなっている人がいること、岩手で食に困っている人がいることを知ってほしい」と話した。

 フードバンク岩手への問い合わせは、電話654―3545へ。



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