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岩手が好きだから 三井康平社長(県立大OB)のサスナテ 滝沢市IPUイノベセンターに本格拠点 人材不足助けるITの使命

2019-08-25

11年越しの母校・県立大隣で始める事業を語る三井康平社長

 滝沢市IPU第2イノベーションセンターのシェアデスクに入居していたネットワークの設計・開発・運用などのサステナ(本社・東京、三井康平社長)は、6月から同センターに本格的な拠点を構えた。県立大ソフトウェア情報学部を卒業し、首都圏で起業した三井社長(36)。出身は岐阜県恵那市だが、県立大と岩手に愛着がある。「戻るべくして戻ってきた」と語り、大手IT企業で培った経験と技術力で岩手に恩返しする。(戸塚航祐)

 同社の事業の柱はクラウドやネットワークの設計・開発・運用など。本県、東京の他、岐阜県恵那市にも拠点を持ち、全体でパート・アルバイトを含む16人が勤務。本県には10人おり、うち同センターに3人が常駐。同社はリモートワーク体制を整備しており、在宅で仕事をする社員も多いという。

  事業のこだわりは▽長く安定して動作し続けるITシステムと運用への注目▽顧客へのコミット▽考え続けることで価値を作り続けること―の3点。

  7月31日に開かれた同社企業立地調印式で三井社長は「内閣府はSociety(ソサエティー)5・0=サイバー空間と現実空間を高度に融合させたシステムによる課題解決する人間中心の社会=を提唱している。しかし、実際には情報社会(ソサエティー4・
0)にたどり着けていないのが現状。人材不足などの課題があるが、それらをITで助けていくのがわれわれの攻めどころだ」と語った。

  「簡易データセンターの事業展開を考えている。中小の企業では、ハイスペック(高機能)なデータセンターを使うメリットはなく、求められてもいない。第2イノベーションセンターは自家発電装置もあり、最適だと考える」と三井社長は構想。設備投資と運用コストからITへの投資が少ない現状を変え、ITで本県の顧客を強くする考えだ。

  卒業生として本格的に同大近くに拠点を置くことに「ただただ、うれしい。大学に愛着があるからこそ、この土地に戻ってきた。これまで培ってきた経験で、商品としての技術の強さを提案できると思う。社会福祉の分野など(学部を超えて)幅広くつながると思う」と話した。

  また、今後は年2~3人ペースで採用を検討。県立大生については積極的なアルバイト雇用も考えている。「ソフトウエアは学ぶだけではなく、実際の現場を経験している方が(就職にも)有利。県立大は実学の県立大だった。インターンなどを含め、その場所になると考える」と後輩に期待した。

  その上で、県大生らエンジニア志望の若者に「さまざまなことに挑戦するのが大切。分からないことでも、やってみることで楽しくなる。それは若いうちにしかできない」とエールを送った。

  同社は三井社長が個人事業主として14年に創業。16年4月に法人化し、17年10月から同センターのシェアデスクを借りた。本格的な研究・開発・営業拠点を構えるため、同センターに入居した。



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