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- PHPで「心の支援」 不安抱える子どもらへ 盛岡地域の学校などに 今月から無償提供 アート不動産
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2020-12-01
学校や医療現場の支えにと、月刊PHPを届けるアート不動産
盛岡市本宮のアート不動産(櫻井大介社長)は12月から、〝人生の応援誌〟といわれる月刊「PHP」(税込み220円)を、盛岡地域の学校や病院など100カ所に毎月届けるボランティア事業を始める。発行者のPHP研究所(京都府)との連携企画で、県内での参加企業は2社のみ。「新型コロナウイルス禍での精神的な支えに」と、ストレスや不安を抱える子ども、病院スタッフの心を励ます一冊を贈る。
月刊PHPはインタビュー、エッセー・ルポ、ビジネスなどで構成する月刊誌。芸能人や著名人などの経験、思いを載せるインタビューなど、生き方を示す内容が多い。
難解な言葉が少なく、すべての漢字がふり仮名付きで、テレビでよく見るお笑い芸人やタレントも大勢登場するため、子どもも楽しめる。
震災後、この月刊誌を「心の支援」として被災地の小中高校に届ける同研究所の企画に、2014年7月からアート不動産が参加。これまで、岩手・宮城・福島の100校に毎月送ってきた。
コロナ感染拡大で心身の不調が出やすく、自殺者も増えている状況下から、今度は近隣の学校、医療機関に届ける。12月10日発行号から1年間、盛岡・矢巾・紫波・雫石の保育園、小中高校、病院、調剤薬局100カ所に毎月一冊ずつ贈る。
櫻井社長(40)は「日々の不安や悩みを解消し、心をリセットしてくれるのは日課の読書。特に月刊PHPは、生きる気力や勇気を与えてくれる。コロナの収束が見えない不安が広がる中で、心を支える材料になれば」と望んでいた。
PHP研究所は、パナソニック創業者の松下幸之助が「モノと心両面の繁栄から、平和と幸福を実現する」という思いで、1946年に創設した出版社。月刊PHP発行部数は50万部(同社発表)。
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