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谷藤裕明氏が5選 再挑戦の内舘氏及ばず 福井氏伸び悩む

2019-08-26

当選に万歳する友美子夫人、谷藤裕明氏、総括責任者の佐藤義正氏(左から)

 任期満了に伴う盛岡市長選挙は25日、投開票が行われ、現職の谷藤裕明氏(69)=無所属=が5万4483票を獲得し、5選を果たした。新人2人が共に市政の刷新を訴える中で厳しい戦いとなったが、4期16年の実績や豊富な行政手腕から安定した市政の継続を求める有権者に支えられた。新人で会社役員の内舘茂氏(52)=無所属=は、新市政への期待の風を大きく受けたが、5万242票で惜敗。新人で元県議の福井誠司氏(60)=無所属=も、2万1332票にとどまった。市議選と同日選挙の条件は変わらないが、三つどもえの戦いで複数の市政課題が争点となったこともあり、投票率は52・63%と、前回2015年の51・45%を上回った。

  谷藤氏は、後援会連合会を中心に、三つどもえの戦いに備え、都南地区後援会を再構築するなど、これまで築いてきた地盤に加え、後援会組織の拡大を図った。公明党県本部第一総支部の議員が自主支援した他、平和環境盛岡紫波地区センターなどの団体が推薦した。

  支援する市議23人が「応援する市議の会」を発足し、従来通り市議選との同時選挙を最大限に活用し、街頭演説や個人演説会などで連動した戦いを展開。一方で、今回は支持層が一部で重なる福井氏の立候補や前回は自主投票だった共産党盛岡地区委員会が内舘氏の自主的支持を決めた。現職や新人の市議選候補者との二連ポスターを作成するなど、新しい試みも取り入れ、支持固めに注力した。

  多選への批判の声が大きいことを受け、集会や街頭演説では、財政再建の実績を強調するとともに、バスセンター再整備や新産業等用地の整備など現在進める事業を挙げ、継続した市政が必要だと訴えた。集会などでは「県都盛岡の市政を白紙にはできない」との張り紙を掲げ、これまでにない危機感を持って選挙戦に臨んだ。刷新よりも安定した市政を望む市民の支持を得た。

  内舘氏は、昨年8月の出馬表明以降、市内複数箇所でのつじ立ちや応援する政治団体「前進@モリオカ」との街頭演説を重ねてきた。前回は選挙の直前の出馬で、知名度不足が否めなかったが、知名度は大きく浸透し、無党派層からの支持が広がった。一方で、盤石な現職の地盤を切り崩すまでには至らなかった。

  岩手友愛会、県民社協会が推薦。政党へ推薦要請しなかったが、立憲民主党や国民民主党の公認・推薦する県議、市議が連動した形は前回と同じ。政策で覚書を交わす共産党盛岡地区委員会が自主的支持を決めた。高校の同級生の階猛衆院議員は、街頭などでマイクを握ったが「あまり政党色を出さないという陣営の考えもあり、私はなるべく表に出ないで活動してきた。一番それが内舘君をアピールするのにいい」と後方支援に回った。

  福井氏は、県議時代の後援会組織を拡大し、応援する政治団体「未来の盛岡を語る会」と選挙戦を共に戦った。自民党籍を残しながら、政党への推薦要請はせず、無所属で出馬。自民支持層で谷藤氏と重なる部分が多かった他、青年会議所などの経歴で内舘氏と重なる部分もあり、支持の拡大に苦戦した。

  内丸地区再開発など市議・県議時代の経験を基に政策を提案し、中心市街地の活性化などを期待する支持層は多かった。一方で、若者などの取り込みを図ったSNSの活用などで、内舘氏と重なる部分も多く伸び悩んだ。

  当日の有権者数は24万1707人(男11万2518人、女12万9189人)。



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