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雫石の病院関連41人 県内コロナ新規感染 2日連続で最多更新 県、クラスター対策班派遣要請

2020-12-13

 県と盛岡市保健所は12日、県内で新型コロナウイルス感染症患者を新たに43人確認したと発表した。いずれも重症ではない。1日当たりの新規感染者数は2日連続で最多を更新。このうち41人は、医療従事者22人の感染が確認されている雫石町内の病院関連で、50~90歳代の入院患者38人を含む。同病院の院内感染者数は計63人に上った。県内の累計は295人となった。

 県は同日、厚生労働省へクラスター対策班の派遣を要請した。院内の感染状況について、専門家のアドバイスを求める。日程など調整中で、県内への派遣はヌッフ・デュ・パプの事例に続き2例目。

 院内では、入院患者の感染にエリアの偏りがあった。一方、医療スタッフはエリア間を行き来していた。今後、こうした傾向や感染経路の分析を進め、封じ込めに努める。

 入院患者は高齢者が多く、酸素吸入など中等症に該当する人もいるが、発症以前から治療として行っていたケースもあり、新型コロナの症状によるものかは明らかではない。

 この病院はこれまでに、医療従事者22人が感染。懸念される医療体制のひっ迫については、系列病院からのスタッフ派遣が見込めるという。県も、不足する場合は医師の派遣を検討する。

 11日時点で、接触者等の検査は入院患者、併設する介護老人保健施設の入居者、医療スタッフのすべてと、患者家族らをあわせ約320人が終了。12日以降、スタッフの家族ら25人と、外来患者約50人を検査予定。積極的疫学調査に基づく検査対象者数は約400人に膨らんだ。

 入院患者以外では、同病院関連で3人の感染を確認。①盛岡市の20歳代女性保育士②雫石町の60歳代女性会社員③滝沢市の10歳未満の男児―。

 ①は11日発表の医療従事者(20歳代女性)の別居家族。職場関係の6人を濃厚接触者、園児ら117人を接触者として検査予定。

 ②はこの病院に出入りしていた委託業者で、接触者を調査中。

 ③は11日発表の医療従事者(30歳代女性)の同居家族。ほかの家族はウイルス不検出だった。接触者を調査中。

 県の野原勝保健福祉部長は、懸念される地域への感染拡大について「飲食店のクラスターは把握できない感染者が出てくるが、病院は数が多くてもきちんと把握できている。やるべきことをやれば封じ込めできる」との見解を示した。

 このほか、県立中央病院の関連で、2人の感染が確認された。1人は基礎疾患の治療で入院していた40歳代女性。隣の病室の感染症患者と接触した可能性がある。もう1人は勤務する20歳代女性看護師で、無症状病原体保持者。接触者など調査中。同病院の院内感染者は計7人となった。



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