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アートの直感養う場に 街の中心からエネルギー発信 松嶺貴幸さんのギャラリー クロステラスに20日オープン

2020-12-21

 クロステラス盛岡2階でギャラリーの準備中の松嶺貴幸さん=17日

 盛岡市を拠点に活動するアーティスト、松嶺貴幸さん(35)=雫石町出身=のアートギャラリーが20日、同市大通のクロステラス盛岡2階にオープンした。国内外でアート作品を発表し、パフォーマンスを繰り広げてきた作家のエネルギーを街の中心部から発信する。松嶺さんは「日常的に現代アートに触れ、楽しんでもらえる仕掛けを考えていく。周辺地域の活気にもつながれば」と意気込む。

 「Takayuki Matsumine Art Gallery」は、同館2階の空床だった約30坪を活用。二つのセクション(部門)で構成する。

 セクション1では、2001年にフリースタイルスキーの転倒事故で頸椎(けいつい)を骨折、脊髄を損傷した松嶺さんがアートに出合い、国内外に広げていった活動の軌跡を紹介。約3カ月ごとに作品を入れ替え、来年3月20日までは初期のスケッチ、絵画などを中心に展示予定だ。

 今後、金属などさまざまな素材を使ったオブジェやインスタレーション(空間を使った表現)も公開する。

 セクション2では、来場した誰もが参加できる体験型のインスタレーションアートを作ろうと準備を進めている。松嶺さんのアート作品の販売も予定している。

 同ギャラリー開設のきっかけは、クロステラス盛岡マネジメントオフィスの佐藤理恵さん(32)が、11月にアイーナ(盛岡市)で開かれた松嶺さんの個展を鑑賞したこと。そのパワーやエネルギーに感動し、松嶺さんからも空床スペースを有効活用する提案を受けたことで常設展示が実現した。浄法寺漆産業(盛岡市)の常設展示コーナーに隣接し、「地域の文化、人を紹介したいという方向性にも合致した。松嶺さんのアートを通してパワーやエネルギーを感じられる空間になれば」と期待する。

 松嶺さんは「アートが尊重される時代になってきているが、現代アートに日常的に触れる、購入するという人はまだそれほど多くはないように感じる。訪れた人がアートを楽しみながら、直感や感覚を養う場になれば」と話している。



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