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県民挙げて 知恵出し合い 前へ 盛岡商工会議所 議員新年茶話会 経済活動進展を決意 谷村会頭「総力で事業者支援」

2021-01-06

盛岡商工会議所の議員新年茶話会で乾杯する盛岡地域の企業経営者ら

 盛岡商工会議所(谷村邦久会頭)の議員新年茶話会は5日、盛岡市愛宕下の盛岡グランドホテルで開かれた。同商議所議員の企業経営者や来賓ら計107人が参集。新型コロナウイルス感染症の収束がいまだ見えない状況にあるが、4月に始まる東北デスティネーションキャンペーン(DC)や、開催が1年延期された東京五輪など、プラス材料をもとに前向きな経済活動を進める決意を固めた。

 今年は新型コロナ拡大防止のため、例年通りの新年交賀会ではなく、参加者や時間などを制限した茶話会とした。

 主催者あいさつで、谷村会頭は「新型コロナ感染拡大で、中小企業、小規模事業者は厳しい経営を余儀なくされている。会議所の総力を結集して、中小企業、小規模事業者への支援を行う」と述べた。

 東日本大震災からの復興、ILC(国際リニアコライダー)の誘致実現、盛岡バスセンターや岩手医大の跡地活用を含めた中心市街地活性化など、重点項目を提示。「文明開化前、夜明け前のようなもどかしさを感じる。県民を挙げ、知恵を出し合い、新型コロナの早期収束を成し遂げ、岩手の未来を盛岡から創造していこう」と訴えた。

 来賓の達増知事、谷藤裕明盛岡市長もあいさつした。

 出席した岩手銀行の田口幸雄頭取(67)は「新型コロナで苦しい状況下でも、震災を経験した岩手の企業の強さが出た。ワクチンの話も出てきて、年初めは苦しい状況が続くかもしれないが、中盤以降は緩やかに回復するのではないか」と展望を語る。

 震災から10年を迎えるにあたり、「ハードが整備されたが、人が戻っていない。沿岸企業も、設備は整ったが販路が広がっていない。そういったあたりにいままで以上に寄り添っていければ」と述べた。

 盛岡ガスの熊谷祐三会長(73)は「新型コロナで、特に飲食店でのガス利用が大幅に減った。東北DCなどで飲食店やホテルが潤えば、ガス利用も増えるのでは」と期待を寄せる。

 「新型コロナとの戦いは我慢比べ。大勝ちは難しいと思うので、小さい勝ちを逃さず拾うことが必要。地元企業として、地道に本業にまい進する」と闘志を燃やした。

 大伸工業の猿舘伸俊会長(80)は「新型コロナで経済は委縮したが、心まで委縮してはいけないと従業員に伝えている。いままで通り、お客さまの利益になることを提案していくことが必要」と、苦境の中でこそ基本を大切にする。

 「経済が停滞し、政府の財政支援で国内に出たお金が動いていない。お金が動き始めたときの対応も考えなければ」と先を見据える。地元企業として「復興はまだ折り返し地点。震災の苦しみを忘れず、日々仕事をしていく」と決意を固めた。

 わんこそばの東家の馬場暁彦代表取締役(50)は「先行きが見えず、もちろん不安は大きい。うちはただの飲食ではなく、観光部分も関わるので、結構きつい」とコロナの影響を受け止める。「いまは我慢の時期で、わんこそばに行ってみたいというマインドの創出が大切。楽しみ方の動画を作成したので、早い時期に公開したい」と話す。

 今年の東京五輪、東北DCについては「人を動かすキャンペーンが張られることはありがたい。去年1年でだいぶ体力を減らしたので、何とか経済が少しでも上向けば」と期待した。



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