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来月11日入居者へ鍵渡し 災害公営住宅 南青山アパート 抽選せず部屋割り決定 内覧会で地域にも公開

2021-01-12

3DKの部屋で規格などについて熱心に説明を聞く入居予定者

 東日本大震災津波で被災した沿岸出身者ら向けの内陸災害公営住宅・県営南青山アパートは2月11日、入居者へ鍵渡しが行われる予定となった。県によると、全99戸のうち入居予定は67戸。計画時から年月の経過に伴い、子どもの通学や親族との同居などを理由に、キャンセルが約3分の1あった。所得要件を満たせず入居できなかったのも2世帯あった。一方、災害公営住宅として初めて、抽選によらず希望・調整で部屋割りが決まった。

 部屋については、もりおか復興支援センター(金野万里センター長)が相談業務など顔の見える関係を築いてきた実績から、第3希望まで聞き取って、調整。従来の抽選によらず、最終的に入居全戸の希望が反映された。

 今後29日に入居説明会がある。県は2月11日に近接する盛岡市西部公民館で完成式を予定し、入居者へ部屋の鍵を渡す。

 併せて2号棟1階に整備された、同センターの開所式がある。地域住民も招いて餅まきなどが催される。これに伴い、センターは既設の内丸に7人、南青山に5人の人員体制となる。拠点が2カ所になり、南青山は先に完成した盛岡市月が丘地内の県営備後第一アパート(整備50戸)入居者らにも対応する。

 県は入居予定者対象の内覧会を11、12日、現地で開催。2DK、3DK、4DKの居室を公開。家具などの購入の参考にして入居できるよう、カーテンレールの長さ、コンロ台の幅、天井の高さなど寸法を示した。

 11日は、34世帯53人が訪れた。宮古市田老出身のパート佐々木和枝さん(57)は、会社員で娘の菜々子さん(22)と実父(89)と一緒に3DKに入居する。長く盛岡市肴町の賃貸マンションで生活。入居を待つ間、2年前に実母が83歳で亡くなった。生活環境や職場との交通手段などで変化も大きい。

 「母は楽しみにしていた。やっと住めるという気持ち。もう少し早く完成しても良かった。悩んだが、新しい場所で心機一転しようと思った」と話した。

 同日は地域住民にも公開。計4棟のアパート中央には集会所もあり、入居者以外も広く地域で利用できる。このため近隣町内会から約50人が訪れた。

 隣接する南青山町町内会の遠藤荘一会長(79)は「造るときまでは、地域で反対の声も少なくなかった。コロナ禍で町内会の行事開催も難しいが、みんなが集まらなければ交流もできない。入居者が早く町内会、住民に慣れ、入居者も一緒に活動できれば」と願った。



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