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ゴーシュのように 地域の要望に応え ギャラリー「コノマチイイネ」オープン 「本町通を元気に」 木彫工房の上川ナヱ代表

2021-01-22

盛岡市本町通にギャラリー「コノマチイイネ」をオープンした上川ナヱさん

 盛岡市本町通3丁目の木彫工房ウッドペッカー代表の上川ナヱさん(71)=紫波町二日町=は、同じ本町通3丁目地内の空き店舗に、ギャラリー「COnоMachi―iinE(コノマチイイネ)」をオープンした。2004年に工房を開いて16年。宮沢賢治が学んだ校舎(旧盛岡高等農林学校・現岩手大農学部)が近隣にあるなど、大好きな詩人の青春の残像に出合えるようなこの町に思い入れは深い。「コロナ禍で集まる機会が減っている中、空き店舗が目立つのは寂しい。地域の皆さんにギャラリーを育ててもらいながら、通りを元気にしたい」と話す。

 今月1日にオープンしたギャラリーは、約11畳の広さ。展示した作品が見やすいよう、白を基調に壁面を塗り替え、中央にテーブルを置いたシンプルな内装。現在は「3密」を避けるため、見学を予約制(電話で受付)にするなど、感染予防に努めながら開場している。

 31日までは、自身が教える書道教室の生徒30人の書き初め作品を展示し、地域の人にも「元気をもらった」と好評という。

 2月は造形教室の生徒の作品を展示予定だが、一般の愛好者から希望があれば、1カ月単位で貸し出す予定。密にならない範囲での学習や創作、楽器練習など、短時間の貸し出しも考えているという。

 上川さんは当初、自身も年齢を重ねたことで、地域の高齢者らが集まるサロンのような場所を作りたいと物件を探していた。

 新型コロナウイルスの感染拡大により一時は開設を諦めたが、昨年7月ころに「暗い話題ばかりではつらい。気持ちが前向きになれるようなことを」と決意。8月から改装に入った。

 隣接の空き店舗も借りており、新型コロナの状況をみながら、本を設置するなどさまざまな活用を考えている。

 鹿児島県出身の上川さん。岩手に来てから好んで読むようになった賢治童話の中でも、「セロ弾きのゴーシュ」に心引かれるという。

 「夜ごと訪ねてくる動物たちに演奏をせがまれ、演奏会では見事な演奏をしたゴーシュのように、地域の人たちの要望に応えながらギャラリーを成長させていきたい」と思いを語る。

 ギャラリーは当面の間、午前10時から午後2時まで。見学予約など問い合わせは電話090―2993―4461。



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