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サケの赤ちゃん 今年もすくすく 盛岡市の本町振興会 幼稚園などでふ化 3月の放流へ 小さな命を見守る

2021-01-30

元気に育つサケの稚魚を観察する盛岡幼稚園の園児たち

 盛岡市の本町振興会(松本静毅会長)は、春先に中津川で行う放流会に向け、サケの稚魚を卵から育てている。本町通周辺を中心とした市内9カ所に卵の水槽を設置。店舗や公共施設、幼稚園などで、春を待つ「サケの赤ちゃん」の小さな命が育っている。

 サケが遡上(そじょう)する地元の清流、中津川をテーマにした地域密着型のイベントとして、1994年から続いている。

 サケの卵は宮古市の津軽石ふ化場から提供を受け、例年、本町・内丸子ども会と一緒に実施。しかし、今年は新型コロナウイルスの影響で子ども会の活動は制限されている。

 水槽が設置されているのは、カメラのキクヤ、深沢紅子野の花美術館、ジョイス本町店、プラザおでって、近隣の小学校や幼稚園など。今年は、19日にふ化が始まった。生まれたばかりの稚魚は、おなかに卵黄の袋を付け、約40日間はこの卵黄の栄養で育つ。


水底で小さな体を震わせる稚魚たち

 盛岡市中央通の盛岡幼稚園(坂本信行園長、園児141人)も、水槽を設置する施設の一つ。園児たちは、小さな透き通った体にオレンジ色の卵黄を付け、水底に集まってうごめく稚魚たちを興味津々で見守っている。

 年長の駒ケ嶺日葵ちゃん(6)は「大きくなっていて、うれしい」、浪岡篤史ちゃん(6)は「かわいい。動いている」と目を細めた。

 松本会長(67)は「子どもたちには、真冬の中津川は雪と氷に覆われているが、川の底でひそかに春を待っている生き物がいることに、想像を働かせてもらえたら」と期待する。

 今年の放流会は3月13日に、密集、密接を避けて開催を予定。松本会長は「商店街や町内会の人と、地域の方々が交流できるきっかけになっていけばいい」と話している。



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