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コロナでごみ排出量に変化 盛岡市 「家庭」増、「事業系」減 新生活様式に伴う傾向も

2021-02-05

 新型コロナウイルス感染症で、ごみの排出量に変化が出ていることが分かった。盛岡市の2020年度のごみ総排出量見込みは、家庭での生活時間が増えたことにより、家庭ごみが5万2170㌧と19年度比837㌧、1・6%増加。一方、外出や外食の自粛などで事業系ごみは3万6646㌧と、同4799㌧、11・6%減少した。テークアウトやインターネットショッピングの増加など、新たな生活様式に伴う排出の傾向も現れている。4日開かれた盛岡市ごみ減量資源再利用推進会議で排出量の状況が報告された。

 盛岡地域でみると、家庭ごみ(資源含む)の総排出量は、4月こそ19年度同期比で減少したものの、5、6月と増加し、7月から10月は例年並みか減少で推移した。この傾向は都南、玉山地域も同様だった。

 市では、4月7日から5月14日まで緊急事態宣言が発令され、外出自粛期間中に家財整理が行われたことにより5月の家庭ごみが増加、5月末からは特別定額給付金の交付が始まったことで家財更新などの消費が活発になり、6月の大幅増加につながったとみる。

 7月から10月までは日常の生活に戻ってきたことで、平年並みに推移。11月以降は、再び増加の傾向が確認され始めており、県内でコロナ感染者が相次ぎ、市内の飲食店でのクラスター発生などによる自粛も要因となっているとみている。

 新型コロナで新しい生活様式が浸透し始めたことで、テークアウトの推進や弁当、総菜の需要が高まったことにより、プラスチック製容器包装の排出量が前年度比を上回る月が発生している。

 盛岡地域は19年度比7・7%増の1646㌧、都南地域が同5・6%増の269㌧、玉山地域が同1・8%増の71㌧。家庭内での飲食の機会が増加したことから、瓶、缶、ペットボトルも同様の傾向を示している。

 段ボールの排出状況は、盛岡地域で5月に19年度同期比78・3%増加。緊急事態宣言による外出自粛期間にインターネットショッピングなどの利用が拡大し、排出が増加したと考えられる。5月以降も利用が定着し、10月まで前年度を上回る排出となっている。

 一方で、資源ごみ全体の排出量でみると、市全域で1万4601㌧と、19年度比831㌧、5・4%減少。プラスチック製容器包装、瓶、缶、ペットボトル、段ボールなど行政回収は増加したが、子ども会などによる集団回収の機会が新型コロナで中止や延期となった影響で、資源集団回収は同23・9%減少した。

 事業系ごみは、外出や外食を自粛したことにより、飲食店やホテルなどからの排出が大きく減少。特に比重が大きい生ごみが減少したことが、排出量の大幅な減少につながったとみられる。20年4月から開始した事業系古紙類の搬入規制の効果も一部考えられる。

 市環境部の佐藤明彦資源循環推進課長は「家庭ごみの排出量の増加が一時的なのか、21年度も続くのか、状況を注視していきたい。自宅で過ごす時間が増えても、しっかりと分別することで、ごみは確実に減る。事業系ごみは、既に26年度の最終目標を達成する数値だが、経済活動の停滞による減量は本来のあるべき姿とは違う。正常な経済活動の中でも、減量に結びつけるため、分別の周知徹底を図っていきたい」と話した。



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