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「単位制」導入も検討 設置学系など提示 不来方・盛岡南統合新設校の基本構想 両校の特色を継承

2021-02-06

高校再編計画後期計画(最終案)などを審議した県教育振興基本対策審議会

 2020年度第2回の県教育振興基本対策審議会(委員長・佐々木修一富士大経済学部教授、委員18人)は5日、盛岡市内で開かれた。1日公表の県立高校再編計画後期計画(最終案)などについて審議した。発言は不来方と盛岡南の統合に集中。両校の特色を継承した、発展的な統合と位置付ける新設校(1学年8学級、25年度設置予定)の在り方について、意見が交わされた。

 県教委事務局は最終案の概要に加え、両校統合による新設校の基本構想を説明した。学科・学系は、①普通科人文・理数学系4学級②同科芸術学系1学級③同科外国語学系1学級④同科体育学系2学級(体育科設置も検討)―の設置を示した。

 ①は社会や地域の課題を取り上げ、多角的な視野による解決を図る学習など、探求的な学びを取り入れる。興味関心に応じて授業を選択できる「単位制」の導入も検討する。

 ④は体育学系を2学級、または体育科と体育学系1学級ずつの設置を検討。課題研究や検定取得を中心とした、盛岡南が取り組む「スポーツ総合演習(盛南スポーツ学)」を継承する。

 各科の連携により、学びの深化・総合力の育成を図るほか、地域との協働による教育活動の推進、学校施設の開放も掲げた。

 育成する人材像については、①さまざまな地域課題における最適解を求め、課題解決に資する②次世代の文化芸術を創造する③外国籍者が地域に溶け込み、協働して発展に取り組み社会を構築する④人々の生きがいや健康づくりに資し、スポーツを通じた地域づくりを図る―などと示した。

 この日の審議で、委員からは、発展的統合とする姿勢に期待や支持があった一方、「不来方(の要素)だけでも、新設校となるように思える。両校の成果や特徴を取り上げ、どう受け継いでいくか明らかにすれば、新しい部分が分かりやすくなる」「(新設校の)中身は新しいもの、体育など充実されるとのイメージを推して、大事に進めて」など、継承する具体的内容や、統合のメリットの明確化が要望された。

 委員の田代高章岩手大教育学部教授は、盛岡南の関係者からいまだ反発があることを挙げ、「名称など今後の検討課題だろうが、不来方に吸収されるイメージがあると思う。盛岡南の遺産を統合でどう生かしていくか。そうした発想で、今後議論されてほしい」などと述べた。

 単位制の導入については、佐々木委員長から「生徒はなかなか(授業を)選べない。大学は単位制だが、学習相談センターなどで科目や資格についてアドバイスする過程がある。担任だけでは大変だと思うので、あらかじめ(対策を)考えて」と指摘があった。



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