2021年
3月8日(月)

地域新聞はおもしろい 地域新聞だからおもしろい

全文を読む

過去最大の総額1188億円 21年度盛岡市一般会計当初予算 普通建設費が増加 感染症&経済対策を優先

2021-02-13

 盛岡市は12日、2021年度当初予算案の概要を公表した。一般会計の総額は1188億6600万円で、20年度当初比39億7600万円、3・5%の増となる。1千億円台の予算は12年連続で、過去最大の予算規模。仮称盛岡南公園野球場整備、向中野小学校施設整備事業など、普通建設費の増などが要因。21年度は感染症対策と経済対策へ優先的に取り組むことを基本に、厳しい財政見通しを踏まえ、国や県の補助金、地方交付税措置のある地方債など特定財源の有効活用に留意して総合計画の各種施策を推進する。最終調整を経て、22日招集の市議会3月定例会に提案される。

 21年度予算は「市民の生活を守り 新たな賑わいを生み出す 盛岡まちづくり予算」をキーワードに、▽新型コロナ対策を徹底し、新しい生活様式での日常の速やかな回復▽賑わいのあふれるまちづくり▽産業振興や若者の地元定着▽若い世代や子育て世代が安心して暮らせる施策の拡充▽交流人口増加に向け盛岡の価値や魅力の市内外への発信│の五つの視点で予算を重点配分した。

 ■一般会計歳入

 市税は402億2392万円で、20年度当初比26億3031万円減。歳入全体の構成比は33・8%を占める。自主財源比率は39・6%と4・2ポイント下がり、10年度以降12年連続で5割を切る見込み。

 地方交付税(構成比12・2%)は144億6152万円で、同7億8340万円増。国庫支出金(同18・2%)は216億1955万円で、同1億6034万円減。県支出金(同8・7%)は102億7908万円で、同22億346万円増。

 財政調整基金など主要3基金については、財調が3億9541万円を取り崩し、21年度末残高見込み額は約59億6100万円。市債管理基金、公共施設等整備基金を合わせた3基金の合計は76億8856万円。20年度末残高見込み額は12月補正までで88億2580万円。

 市債(同13・1%)は155億9588万円で、同32・9%増。臨時財政対策債が大幅に増額するとともに、仮称盛岡南公園野球場整備事業、向中野小学校施設整備事業に係る工事の実施などに伴う増。元金償還額は122億4257万円で、プライマリーバランスは2年連続の赤字となる見込み。21年度末の市債残高見込み額は1369億2485万円で、市民1人当たりでは47万8千円で、20年度末見込みから2万6千円増えた。

 ■一般会計歳出

 一般会計の新規事業は60事業(20年度74事業)。このうち、総合計画の戦略プロジェクトは、①「未来のもりおかを創る若者・しごと応援プロジェクト(継続)」2億7461万円、②「みんなが支える子ども・子育て安心プロジェクト(同)」4億3661万円、③「2020あつまる・つながるまちプロジェクト(同)」2億356万円。

 各プロジェクトの新規事業は、①が、プラットフォームの構築や未来技術の実証実験経費の一部を助成する盛岡AI・IoTプラットフォーム事業700万円、県外大学生などを対象に市内での就労体験や生活体験事業を実施するふるさとワーキングホリデー659万円。

 ②が、子ども食堂において子どもの見守りを実施する支援対象児童等見守り強化事業880万円、太田小学区内に児童センターを新設する仮称太田児童センター整備事業600万円、保育所などで医療的ケア児の受け入れに係る看護師の配置などを支援する医療的ケア児保育支援事業733万円、医療的ケアが必要な児童生徒がいる市立学校に看護師を配置する医療的ケア学校看護師の配置446万円。

 ③が、盛岡駅を起点とした無料ガイドツアーを実施する東北DCおもてなしガイド派遣事業133万円、スポーツクライミング第4回コンバインドジャパンカップの実行委負担金200万円、記念碑建立や除幕式を開催する盛岡市・花蓮市友好都市交流事業283万円。

 新型コロナに係る対策事業として、感染症対策に係る経費は、PCR検査業務委託や地域外来・検査センターに係る設置・運営業務委託など4億9252万円、経済対策に係る主な事業は、くらしの相談支援室の体制強化や住居確保給付金の支給など4億5249万円。

 性質別で見ると、義務的経費(構成比52・4%)は総額622億8329万円で、20年度当初比7億8922万円増。内訳は、人件費が158億9903万円で同1億4268万円減、扶助費が333億6179万円で同3億5218万円増、公債費が130億2247万円で同5億7972万円増。

 投資的経費の普通建設事業費(同14・2%)は168億8515万円で、同23億1917万円、15・9%増。

    ◇

 一般会計と11特別会計を合わせた当初予算総額は1763億9896万円で、20年度当初比37億2590万円、2・2%増となる。新産業等用地整備事業費が用地整備事業の減により92・0%の減になったものの、介護保険費の介護サービス給付費の増による3・3%増などによって増えた。企業会計では、水道事業会計が収益的支出と資本的支出を合わせた支出計で7・1%の増、下水道事業会計は0・6%の減、病院事業会計は0・7%の増。



前の画面に戻る

過去のトピックス