2021年
4月24日(土)

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前潟駅整備に2億円寄付 イオンモール 23年3月開業に向けて 盛岡市と協定締結 地域のにぎわい創出図る

2021-02-26

 JR田沢湖線の前潟駅整備へ協定締結した秀方純事業部長、谷藤裕明市長(左から)

 盛岡市とイオンモール(岩村康次社長)は25日、JR田沢湖線への仮称前潟駅の整備に関する協定を締結した。前潟駅は、盛岡駅と大釜駅の間に整備予定で、2023年3月の開業を目指す。協定では、整備に向けてイオンモールが企業版ふるさと納税として市に2億円を寄付するほか、相互協力により地域の拠点性を高め、にぎわい創出を図る。締結式で、谷藤裕明市長と同社の秀方純東北・北海道事業部長が協定書を取り交わした。

 協定内容は、▽地域のにぎわい創出を持続させるためのまちづくり計画の推進▽新駅の整備事業に対する寄付▽事業等に関する情報共有▽鉄道、バス交通等に交通結節点として必要な整備の検討▽新駅を活用した公共交通の利用促進の協議―の5項目。今後、2次交通の確保に向けた新駅付近へのバス停の整備や、公共交通や店舗利用につながるイベントの開催などを検討していく。

 同駅の整備場所は、イオンモール盛岡の北側で、敷地面積約1300平方㍍。在来線のみが止まる無人駅を想定し、イオンモール盛岡側に駅前広場を設ける。試算では、周辺住民の利用のほか、イオンモール盛岡の利用客、従業員など1日当たり2600人の乗降客が見込まれている。

 概算事業費は、ホームや階段、待合室など鉄道施設工事費、システム改修費などの開業設備費、駅前広場整備費などで約11億円を見込む。請願駅のため、費用は市が負担し、同社からの寄付のほか、国の補助金、起債などを財源とする。

 整備に向けて、20年1月に市がJR東日本盛岡支社へ新駅整備の請願書を提出。同8月に基本協定、同10月に設計協定を締結した。

 20年度は用地交渉、用地測量を実施しており、21、22年度で詳細設計を行い、工事に関して市とJRで施工協定を締結する。市は23年3月の開業を目指す。

 締結式で、秀方事業部長は「これまで前潟地区に駅がなく、交通インフラの地域課題だった。それを解決すべく、地域、町内会と一緒に、5千人を超える署名活動を取り組んできた。このたび、事業が具体化できたのは盛岡市、地元関係者など多くの皆さんの尽力のたまもの。新駅設置により、地域の利便性を高め、周辺地域の活性化を推進するだけでなく、事業が進むことで市全体の活性化につながれば」と整備に期待した。

 谷藤市長は「新駅は長年にわたり地域からの要望があり、もりおか交通戦略、地域公共交通網形成計画で交通網の地域結節点としてふさわしい機能や設備を検討してきた。新駅を設置する土淵地区は、にぎわいの拠点としての街づくりを進めることとしており、今回の協定締結が地区の発展につながると大いに期待する。今後も情報交換をしながら取り組みたい」と話した。



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