2021年
4月23日(金)

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グラスぶつけずに いわてかんぱいエチケット提唱 普及委員会 絵で分かりやすく 「業界守る機運高めたい」

2021-03-23

「かんぱいエチケット」にのっとって、グラスをぶつけず乾杯

 「グラスはぶつけず、エアでかんぱ~い!」「さしつさされつより手酌でおもいやり」「少々ハメをはずしてもルールは外さない」―。新しい岩手の飲み会スタイルを伝えるキャッチコピーが、楽しいイラスト付きで目を引く。コロナ禍で苦しい状況下の飲食店を、利用者側からも対策を講じ、ルールを守って飲食や宴会を楽しむ応援ツール「いわてかんぱいエチケット」がいま、県内で展開されている。

 盛岡市の東家(馬場暁彦社長)で19日、「いわてかんぱいエチケット普及委員会」(manordaいわて、岩手の飲食業界を守る会、盛岡市中心市街地見守り隊)が、発表会を開いた。

 会見には、馬場社長とmanordaいわての菊地文彦社長、design kids木村敦子代表、イラストを描いた漫画家の田中美菜子さんが出席し、飲食時のニューノーマル(新しい常態)スタイルを、明るいレイアウトとイラストで提示することで、利用者の心のハードルを低くしたいと説明した。

 菊地社長は、この取り組みの背景として「コロナ禍で、飲食店だけでなく、卸売業、加工業、物流、生産と広範囲に影響が出ている。飲食店を利用するマインドが冷えたままでは危険。企業、自治体、市民の皆様の共助で飲食業界を守る機運を高めていきたい」と話し、相互の協力を呼び掛けた。

 飲食業界を守る会共同代表の馬場社長は「現在の状況が続けば、外食する習慣がなくなってしまうのではないかという恐怖感がある。接客や調理技術など、店のクオリティーも下がりかねない。将来、飲食業界を目指したい若者の夢や可能性を閉じてしまうことになる」と危惧を述べ、「提示した八つのルールで、店側だけでなく、利用者側も協力して対策を生かし、楽しい食事の場ができるよう、効果を期待している」と語った。


配布されるツール「かんぱいエチケット」

 ツールの製作は、岩手ADC(アートディレクターズクラブ)に名を連ねる木村さんにより、監修された。

 イラストを作成した田中さんは「外で飲むときのマナーを、絵で分かりやすくイメージできるようにした。楽しい一枚となれば」と期待した。

 今回作成されたツールは、著作権フリー。manordaいわてと大通商店街協同組合の両ホームページで自由にダウンロードでき、各飲食店でランチョンマットやチラシにするなど、さまざまな用途で活用可能という。併せて市内を中心に1000枚ポスターを配布予定。

 発表会の後、実際に「かんぱいエチケット」を守りながら、送別会をする実例が示された。「グラスは重ねず、心を重ねましょう」と幹事があいさつし、和やかな空気に包まれていた。



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