2021年
4月23日(金)

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富山へあす旅立ち ZOOMOのカリン 多くの来園者に愛され 飼育係の丸山さん 「立派なお母さんに」

2021-04-08

移動に向けて輸送箱に入るトレーニングをするキリンのカリン

 盛岡市新庄の盛岡市動物公園ZOOMO(辻本恒徳園長)のキリンの雌「カリン」(3歳)が9日、繁殖のため、富山県の富山市ファミリーパークに移動する。2017年7月5日に同園で誕生し、多くの来場者に愛されてきた。輸送用の木箱に入って慣れるトレーニングを重ね、「嫁入り」の準備を整えている。

 カリンは、父リンタと母ユズの第2子として誕生。ユズが出産後に授乳を行わなかったため、人工哺乳で育てられた。身長約160㌢と小さめに生まれたが、すくすく元気に育って、現在は約360㌢。昨年には発情が見られ、幼い頃はおてんばだった性格も徐々に落ち着いて、大人っぽくなってきたという。

 今回の移動は、絶滅危惧種のキリンを国内の動物園で相互協力して繁殖させる取り組みの一環。

 カリンと東京都の多摩動物公園の雌ユン(1歳)の所有権を交換するが、多摩動物公園は飼育スペースが不足しているため、富山市ファミリーパークに貸し出される形で移動する。カリンは同パークの雄キュウタロウ(4歳)と繁殖を目指す。

 ユンは今年5月、ZOOMOのリンタの新しいパートナーとして来園予定。

 カリンは、輸送箱が到着した3月18日からトレーニングを開始。当初は警戒していたカリンだが、翌日には箱に入るようになった。好物のヤマモモの葉などで誘導して長時間の滞在も練習。担当飼育係の丸山孝作さん(41)は「慣れるのは早かった。最初は時間がかかるかと思ったので、すごくほっとした」と振り返る。

 人工哺乳で育てるキリンは、生後1年以内に亡くなる場合もあるという。丸山さんは「繁殖できる立派なキリンになってくれて安心している。寂しい気持ちもあるが、うれしくもある。当日は、送り出すまで集中して作業に当たる」と語る。

 新たな環境に旅立つカリンに「まずは移動先の新しい生活に慣れてもらい、立派なお母さんになってくれたら」と期待を込めた。

 カリンは9日早朝に出発し、トラックで約10時間かけて富山市に輸送される。出発当日や富山市ファミリーパーク到着の様子は、ツイッターのZOOMO公式アカウントで発信予定。



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