2021年
9月20日(月)

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盛岡さんさ中止決定 2年連続 地域経済への影響懸念 代替事業開催は今後検討

2021-07-01

記者会見する谷藤会長(右)と谷村委員長

 盛岡さんさ踊り実行委員会(会長・谷藤裕明盛岡市長)は30日、県内での新型コロナウイルス感染が沈静化していないため、2021年の盛岡さんさを中止すると発表した。昨年も断念したことから、今年は8月1日から4日まで規模を縮小しての開催を検討していた。しかし、盛岡市内のコロナ感染状況が悪化し、予防上から、今年も開催を断念。本県を代表する夏祭りが2年連続で中止となり、観光や地域経済への影響も懸念される。代替事業については開催の可否や時期を含め、今後の感染状況を踏まえて実行委で検討する。

 盛岡さんさは1978(昭和53)年に始まり、20年は初めて中止した。

 今年は4月に、規模縮小での開催方針を打ち出し、ミスさんさを選考。観覧は事前申し込み制の県民限定、1日5千人、1平方㍍当たり1人と設定し、規制区域内の出店は自粛を求めるなどの対策を立てていた。

 一方で、青森ねぶたなど東北各地の夏祭りの中止が決まり、盛岡市内の新型コロナの状況悪化に伴い、再考を迫られていた。

 実行委は書面決議を経て、30日の総会で正式に開催中止を決定した。書面では、開催中止に賛成は130、同意せずは4だった。

 決定を受けて、谷藤会長、実行委員長の谷村邦久盛岡商工会議所会頭が記者会見した。

 谷藤会長は「市内における感染の第5波を押さえ込むことで安全安心な日常生活を取り戻すことが最優先であると判断し、中止について総会に諮った。祭りの参加に向けて準備を進めてこられた皆さんや、開催を楽しみにしてこられた多くの皆さんにご理解をたまわりたい」と述べた。

 参加団体からも練習の困難やマスク着用による踊りへの不安が寄せられていたという。

 谷村実行委員長は「2年続けて中止せざるを得ない状況は残念。来年3月卒業の多くの学生や参加を予定していた人が多くいたと思うが、心中を察すると何とも言いようがない。消費の落ち込み、国内外の観光客減少により経済に与える影響が大きくなっていたので、盛岡さんさで経済活性化へ勢いづけたい思いが強くあったが、いまは感染症拡大を抑えることを優先し、中止すると決断した」と話した。

 盛岡市はさんさ開催に向けて当初1489万円、補正430万円を計上した予算を講じていたが、執行を保留する。



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