2021年
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フィデアHDと経営統合へ 東北銀行 金融環境厳しさ増し 村上頭取「前向きな合流」

2021-07-03

経営統合の協議を進めることで基本合意し、握手する村上頭取(左)と田尾社長

 東北銀行(本社・盛岡市、村上尚登頭取)は2日、金融持株会社のフィデアホールディングス(HD、本社・仙台市、田尾祐一社長)の完全子会社となる経営統合に向け、協議を進めると発表した。協議が順調に進めば、2022年2月中旬に最終的な契約を結び、9月29日に同行の上場廃止、10月1日に統合となる予定。フィデアHDは荘内銀行(本社・山形県鶴岡市)と北都銀行(本社・秋田市)を傘下に収めており、今回の統合が成立すれば、岩手・秋田・山形3県を中心とする広域的な経済発展に貢献できるとしている。

 フィデアHDは9年10月、荘内・北都両行の資本提携により発足した持株会社。18年2月には、東北・荘内・北都3行と包括的業務提携を締結し、ブランド力、営業力の向上を図ってきた。

 しかし、人口減少や少子高齢化、低金利による金融収入の低下などに加え、新型コロナウイルス感染症も影響し、金融機関を取り巻く環境は厳しさを増す一方。このため、東北銀行は、金融仲介機能の強化や環境変化への適応、経営効率の向上を目指し、フィデアHDとの経営統合へと踏み切ることにした。

 この日の会見で、村上頭取は「本業利益を拡大させていくためには、新たなビジネスモデルの追求や経営の合理化、効率化をさらに加速させ、両社の強みやノウハウを共有することで、ウィンウィン(ともに利益を有する)の関係を築くことが有効と考えた」と、理由を打ち明けた。

 一方、田尾社長は「持株会社のプラットホーム(共通基盤)機能を活用し、徹底的な効率化、一本化に取り組む。両社の人材やノウハウを集約し、ガバナンス(統治機能)の強化や収益力の増強を図る」と強調した。

 経営統合による具体的な効果としては、M&A(企業・事業の合併や買収)、事業継承、ビジネスマッチングに対する問題解決手法の提供、個人へのサービスの共有、地方自治体との連携強化などを挙げている。

 本部機能はフィデアHDにまとめていく方向。村上頭取は「名前や、本支店、ATM、通帳、営業スタイルなどは変わらない。前向きな合流、攻めの統合だ」と訴えた。

 統合形態は、株式交換。比率は株式価値算定の結果などを踏まえて、22年2月の最終契約締結までに決めるという。



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