2021年
9月20日(月)

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町家に並ぶ布草履 盛岡市津志田の下向さん製作 日曜の午後に展示販売

2021-07-06

もりおか町家三㐂亭で毎週日曜日に布草履を展示販売している下向フクヨさん

 盛岡市鉈屋町のもりおか町家「三㐂(さんき)亭」に毎週日曜日午後、手作りの布草履が並び、道行く人の目を楽しませている。製作したのは同市津志田の下向フクヨさん(89)。長年にわたりこつこつと作り上げた布草履を展示販売し、「コロナ禍で人に会う機会が減っているが、喜んでもらえるのがうれしい」と、笑みを広げている。

 「三㐂亭」は明治期の旧皮革問屋で、表から裏にかけて通り土間(ろーじ)を通した盛岡町家の造り。普段は一般公開されていないが、下向さんが店を開く時間帯は見学が可能。通りに面して展示された布草履に目を留め、気に入った一足を求める人や土間を抜けて庭の見学を楽しむ人もいる。敷地内には移築された「盛中図書庫」もある。

 布草履は、浴衣や古布などを裂(さ)いてひも状にし、軟らかいロープを芯にして編み上げる草履で、室内履きとして人気がある。浴衣一着から2足分の材料が取れ、下向さんは布団の打ち直しの際に不要になった布も利用して、幅広いサイズの布草履を作っている。

 下向さんは盛岡市出身。若い頃から針仕事が得意で、結婚後は3人の子どもの服や袋物を製作。趣味でつるしびなも作った。布草履は実用的なところが気に入り、お世話になった人に贈ると喜ばれ、ますます製作に熱中した。

 鉈屋町かいわいと盛岡町家の活性化の一助として、NPO法人盛岡まち並み塾の後押しもあり、下向さんは今回が初の対面販売。「布草履で人とつながり、元気をもらっている」と、ほほ笑む。

 展示販売は毎週日曜日の午後1時から午後3時ころまで(イベント開催時は休む場合あり)。



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