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17日に古着店オープン 滝沢市大釜のワーク小田工房 無人販売のノウハウ受け 新たな就業の場を創出

2021-07-13

17日の開店を心待ちにする西村千賀子さんと佐藤俊平施設長(左から)

 滝沢市大釜の就労継続支援(B型)事業所・ワーク小田工房(佐藤俊平施設長)は17日、ママハイ(本社・東京都、岡本紀子社長)と共同で準備を進めてきたリサイクル洋品店「秘密のさくらちゃん」を、施設内にオープンする。全国に4店舗を展開する同社が無人販売の仕組みを提供。コロナ禍でも対応できるノウハウを生かしつつ、店内整理など一部の業務に同施設利用者が関わる。佐藤施設長(41)は「自分たちが関わった商品が、リアルタイムで売れることはモチベーションにもつながる。(主力事業の)パン・コーヒー販売との相乗効果で、地域の人たちに親しまれる店になれば」と期待している。

 店舗は、同施設が2013年までリサイクル店として使用していた25坪。天井の高い広々とした空間を生かし、以前のリサイクル事業で回収した棚やテーブル、小物などを配置して商品を陳列した。利用者による染め物やデニム地をつなぎ合わせた布もディスプレーに使った。

 約850点の商品は、ママハイが古着リサイクル会社やアパレル会社から仕入れて委託販売。会計は県内の飲食店から譲り受けた中古の券売機を使用。接客もオンラインのため、他店舗は無人営業だが、福祉施設への初出店となる同店舗は利用者が業務の一部を担う。

 パン製造を担当している西村千賀子さん(52)は、兼務で接客に当たる予定。洋服が大好きで、「開店は本当にうれしい。お客さんにたくさんお薦めしたい」と張り切る。


 ワーク小田工房に開設するリサイクル洋品店「秘密のさくらちゃん」(右)。施設内で販売しているパンとコーヒーも人気が高い

 23人の利用者の中には接客やパソコン操作が苦手な人もいるが、店内整理など可能な範囲で関わる。

 コロナ禍に作業の一つとして始めた染色も商品に生かす予定。扱う古着はほとんどが美品だが、小さなシミや色あせの補修、色の染め替えなどが可能になり、「古着の販売にとどまらない、新しいものが生み出せそう」と同社スタッフも期待を寄せる。

 ワーク小田工房は、1998年4月に精神障害者通所授産施設として開所。当初からリサイクル店を運営していたが、地域で回収できる不要品が減少したことや、近郊にリサイクルショップの出店が続いたことなどで、約8年前に店舗販売を終了した。

 20年2月ころから染色を作業に取り入れ、染色の受注を通じて知り合った古着店の担当者からママハイの岡本社長(49)を紹介してもらった。当時岡本社長は盛岡市への出店(21年6月実現)を予定しており、同時進行で出店準備が進んだ。

 岡本社長は「(子育て中の母親でもある)自分自身が『秘密のさくらちゃん』のシステムで働く環境を得られたように、福祉施設内での出店にも大きな可能性が広がる。利用者さんやお客さまの反応を教えていただきながら、次の出店に生かしたい」と話している。

 営業時間は火曜から土曜の午前11時から午後3時。電話019―684―5558。



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