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ICT「なんでも解説」500回に 足かけ25年の長寿番組 中小企業診断士 盛岡の宮健さん 広い分野で話題提供 経済、歴史、文学、美術…

2021-07-24

「宮健のなんでも解説」500回目の収録に臨む宮さん(左)と橋本さん

 岩手ケーブルテレビジョン(ICT)で放映中の「宮健のなんでも解説」が8月、500回目を迎える。1回目の収録は1996(平成8)年6月7日で、実に25年の長寿番組。中小企業診断士の宮健さん(88)=盛岡市箱清水=は「私の知識が少しでも、番組を観た方々に活用されればと思ってきた。それが私の社会貢献だという意識があったから、頑張ってこられた」と感慨深げに振り返る一方、「とりあえずあと1年半、90歳まで、ICTと充実した日々を」と意欲は衰えていない。

 宮さんが経済問題などを解説するようになったきっかけは、当時のICT社長、和山修一さん(故人)の誘いだった。「人間の知識って、小さいものだ。何でもいいから、知識に役立つ話題を」と頼まれ、引き受けた。

 第1回のテーマは「サティ盛岡南店の開店」。同市三本柳にあったニチイ都南店のリニューアルの件を取り上げた。以来、中小企業診断士として経済や流通の問題を分かりやすく解説するほか、歴史や文学、美術など、幅広い分野で話題を展開してきた。

 文学散歩では、石川啄木や宮沢賢治ら県内の作家は言うまでもなく、川端康成、島崎藤村、太宰治、堀辰雄、松本清張らのゆかりの地を訪ねて、番組で紹介してきた。原敬、新渡戸稲造、米内光政、金田一京助ら本県の偉人についても話した。

 収録は当初、毎週行われていたが、現在は月1回となっている。

 記念すべき500回目の収録は21日、同市愛宕町のICTのスタジオで行われた。宮さんはフリーアナウンサーの橋本征子さん(61)=同市愛宕町=とともに、これまでの思い出を語り合った。第8回と第250回の映像も鑑賞。「宝庫」と感心する岩手の人材の豊かさが、解説のベースになっていることも話した。

 橋本さんは、宮さんについて「郷土愛にあふれ、それがルーツとなって、知識欲が広がっている。一番興味深いのは歴史で、それを知っているからこそ、経済の流れも関係あると知った」と敬意を示す。「自分一人では出合うことがなかっただろうなという知識をたくさん教えていただいている。常にアンテナを張って、問題意識を持つことが、人生に深みが加わるとも感じている」と感謝する。

 501回目以降について、宮さんは「自分自身のことと社会の動きを追ってみたい。私は終戦の年、旧制中学の1年生だった。これからの私の役割は、戦争を知っている世代の一人として、自分が生きてきた時代を振り返ることによって、現在の日本の置かれている立場を考えてもらう一助になればいいなと思っている」と打ち明けた。

 第500回の「宮健のなんでも解説」は、8月の火曜・土曜の午後8時から放映される予定。



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