2021年
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いまだ収束見通せず コロナ感染県内初発から1年 デルタ株確認で 防御体制強化へ

2021-07-29

 新型コロナウイルス感染症の患者が本県で確認されてから、29日で1年を迎える。28日までに、本県で確認された新型コロナの患者は1950人(うち盛岡市788人)で、47人が亡くなった。県内では感染力と重症化のリスクが高いとされるインド由来変異株「デルタ株」も発見されるなど、収束が見通せない状況にある。県は9日に独自の「警戒宣言」を発出し、県民に「手洗いの徹底」「適切なマスク着用」「密閉、密集、密接の回避」など、基本的な感染対策の徹底を呼び掛けている。

 県保健福祉部の工藤啓一郎理事心得は「これまでに2千人近くの患者が確認されている。全国と比較すると少ないかもしれないが、相当の数という認識を持っている」と現状を分析。「県内でもデルタ株が確認されている。相手がパワーアップしている分、私たちの防御としての基本的な感染対策もレベルアップさせなければいけない。ワクチン接種が進む中、集団免疫獲得まで基本的な対策の徹底を」と訴えた。

 28日正午時点のまとめによると、県内で入院しているのは83人。重症者はいない。ホテルなどで宿泊療養をしているのは17人。入院など調整中は6人。退院または療養解除となったのは1797人。

 国内では、2020年1月15日に国内で初めて患者の発生が発表され、感染はまたたく間に全国へ拡大した。

 本県は、全国で唯一感染者が確認されず、「コロナゼロ」などと注目を集めたが、同年7月29日に30歳代と40歳代の男性の感染が確認された。その後、県内で感染者の確認発表が相次いだ。

 職場や飲食店、高齢者施設、学校、共同生活などを起点とするクラスター(感染者集団)も、これまでに59件が発生している。

 特に盛岡市中心部の飲食店を中心とするクラスターの発生した21年4月以降に、感染者が急増。同年4月は291人、5月は530人、6月は237人の感染が公表された。7月は28日までに、271人の感染が発表されている。

 従来株と比較し、感染力が高いとされるイギリス由来の変異株「アルファ株」が、県内で初めて確認されたのは4月5日。従来株からの置き換わりが進み、県は6月中にはほぼすべてがアルファ株に置き換わったとみている。

 さらに、アルファ株よりも感染力と重症化のリスクが高いとされる「デルタ株」が、7月15日に見つかった。県はこれまで国立感染症研究所に依頼していた変異株の「ゲノム解析」を、県の環境保健研究センターで行えるようにするなど、検査体制を充実させている。

 感染の拡大状況を示す、1週間の人口10万人当たりの新規患者数は、県全体では15人を超えたことはない。しかし、盛岡市と北上市、中部保健所管内で一時20人を超えた時期もある。

 新型コロナ収束の切り札とされるワクチンについては、市町村が主体となり、接種を進めている。

 県のまとめ(26日現在)によると、県内のワクチン総接種回数は77万9380回(1回目47万466回、2回目30万8914回)。

 このうち、一般(高齢者含む)への接種は計64万5027回(1回目39万8494回、2回目24万6533回)、医療従事者等への接種は13万4353回(1回目7万1972回、2回目6万2381回)となっている。



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