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2024年運転開始へ 安比地熱発電所が起工 二酸化炭素排出抑制の自然エネ 出力1万4900キロワット

2019-09-07

着工を迎え、関係者にあいさつする有木社長(右)

 安比地熱発電所建設工事の安全祈願祭は6日、建設現場の八幡平市八幡平国有林に隣接する兄川牧場入り口で行われた。安比地熱、三菱マテリアル、三菱ガス、電源開発ら事業者、田村正彦市長ら市関係者約60人が出席し、神事が営まれた。今後は土地造成などを行い、2020年6月に発電設備工事を開始する予定。工事開始から約4年8カ月後の24年4月に本格運転開始を見込んでいる。

  安比地熱発電所はシングルフラッシュ復水型で定格出力は1万4900㌔㍗。敷地面積は約18㌶で、うち発電所施設などが約14・8㌶、工事中の一時的利用が約2・4㌶、その他(緑地帯)が約0・8㌶となっている。

  事業予定地の地熱は、2000年度から03年度のNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の調査で確認された。04年度から、NEDOの調査井の貸与を受けた三菱マテリアルと三菱ガスの共同調査で、事業化検討が継続されてきた。

  15年10月に事業体制を整備するため、安比地熱が設立された。同月から18年1月まで環境影響評価が行われた。同6月に電源開発の参画をへて、今年7月に国有林野貸付契約締結。8月に着工した。

  工事は積雪期(12月から4月まで)を除いて行われる。計画では20年6月に発電設備工事、同9月に蒸気設備工事と掘削工事の着工を見込む。24年1月に試験運転を予定し、同年4月の本格運転開始を目指している。

  安全祈願祭では、安比地熱の有木和春社長ら事業者が斎鍬(いみくわ)と斎鋤(いみすき)を行い、工事の安全を祈った。その後、同市安比高原のホテルで起工式が開かれた。

  有木社長は事業者を代表して「(秋田県の)山葵沢地熱発電所建設に次ぐ(三菱マテリアル、三菱ガス、電源開発の)3社共同の地熱プロジェクトとして、調査検討してきた。約4年8カ月の長い工事期間だが、無事故無災害で営業運転開始を迎えられるように願う」とあいさつした。

  地元の田村市長は「これまで一緒に行ってきたこともあり、着工は感慨深い。工事が計画通りに進んでいただければ」と期待した。



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