2021年
9月20日(月)

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「全国に応援団いる」 東京チャグチャグ馬コ 関連3団体に支援金を贈呈 CFで資金調達

2021-08-05

 東京チャグチャグ馬コの支援金の目録を受け取った菊地会長、大坪さん、石橋事務局長(前列左から)

 チャグチャグ馬コの保存・継続を支援する団体「東京チャグチャグ馬コ」(斎藤正信代表)は4日、チャグチャグ馬コの農耕馬の餌代や伝統装束など馬事文化支援の支援金を、関連3団体に贈呈した。「チャグチャグ馬コ共同馬主プロジェクト2021」として、クラウドファンディング(CF)を実施し、資金を調達。チャグチャグ馬コ同好会(菊地和夫会長)に10万円、馬っこパーク・いわて(山手寛嗣理事長)に20万円、大坪厩(きゅう)舎に10万円とチャグチャグ馬コはんてんを贈った。

 贈呈式は、滝沢市大沢籠屋敷の「馬と曲がり家のおおさわ村」で行われた。東京チャグチャグ馬コの共同代表を務める金野万里さんが、菊地会長(70)と馬っこパーク・いわての石橋幸乃事務局長(51)、大坪厩舎の大坪昇さん(83)に目録などを手渡した。

 東京チャグチャグ馬コは2016年1月から、チャグチャグ馬コを支援するために活動を開始。同プロジェクトは19年に馬っこパーク・いわての農耕馬の支援から始まり、同好会の装束作りの伝統技術継承、大坪厩舎の「未来の馬ッコ」への支援と寄付先を増やしながら継続してきた。

 一連の活動は、2020年度のグッドデザイン賞も受賞。今年は昨年に続いての行進行事の中止を受け、ウェブ上で過去のチャグチャグ馬コの写真を閲覧できるフォトマップ「すずのね」を制作。共同馬主カードのデザインや活動のサポートの面で、県内の学生らとも協働している。

 今年のCFでは、1カ月の受付期間で115人から計99万345円が集まった。支援者への返礼品の費用を差し引いた金額を支援金として寄付した。

 菊地会長は「全国の皆さまから、心温まる献金をいただきありがたい。同好会では装束の作り方の技術の継承も行っている。来年はぜひコロナが収束し、行進行事が行えれば」と感謝を込める。

 石橋事務局長は「コロナ禍でイベントに呼ばれることも減り、苦しい部分もあるので、ありがたいの一言。餌代に活用させていただく」と話す。

 大坪さんは「馬(の飼養)を始めて今年で48年。これからも一生懸命、馬に対して努力をしたい」と今後を見据えた。

 プロジェクトをサポートした県立大まちづくりサークル「えんぶらり。」の佐藤里緒さん(20)=社会福祉学部3年=は、盛岡市出身。「チャグチャグ馬コは岩手だけの行事というイメージだったが、全国の多くの人の支援もあり、広がっていると感じる。学生だからこそできることを、私たち自身も企画していきたい」と意欲を持つ。

 金野さんは「CFを通じて、全国にチャグチャグ馬コの応援団がいることを、皆さんに感じてもらえたかと思う。来年はぜひ、明るい日差しの中、チャグチャグ馬コをみんなで見たい」と期待する。

 斎藤代表(東京都在住)は贈呈式には来られなかったが、「50年後、100年後を見据えて、いまのうちに行う保全活動。チャグチャグ馬コの文化が残ってくれたらいい。馬を飼う人が減らないよう、みんなで考えていかなければいけないと思う」と展望した。



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