2021年
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次期衆院選 県内3選挙区の構図固まる 岩手1区 佐野氏出馬表明 「青年の突破口開く」

2021-08-15

会見で意気込みを語る佐野氏

 年内に行われる次期衆院選に向け、14日、フリーアナウンサーの佐野利恵氏(30)が岩手1区へ、前釜石市議の大林正英氏(57)が同2区への立候補を表明した。今後は立憲民主党県連の公認獲得へ手続きを進めるとしている。立憲県連では15日に開く常任幹事会で2氏と3区の現職、小沢一郎氏(79)=17期=の公認について諮り、決定後速やかに党本部に上申する方針。佐野、大林両氏の出馬表明により、県内全3選挙区で選挙戦となることが固まった。衆院議員の任期満了は10月21日。

 盛岡市内で会見に臨んだ佐野氏は「被災地で学んだことを、社会に生かしたい。いま地方で活躍する青年の突破口を開きたい。人が大切なものに気付くためのつながり、行動できるための選択肢を保証することが、本当の意味のサスティナビリティー(持続性)になる」と訴えた。

 佐野氏は「新型コロナ、それ以外の理由でも苦しんでいる人が多い。大切な人も苦しんでいる。自分に何かできることはないか考え、発信する中で、達増知事から(出馬の)話を頂いた」と立候補に至った経緯を説明。「本当の幸せを求め、行動する同世代の仲間がいることを知っている。そういう人たちと仲間になり、協力し合い、大切な存在を守るために行動したい」と熱を込めた。

 公約は今後取りまとめる。佐野氏は「SDGs(持続可能な開発目標)、そしてその前身のMDGs(ミレニアム開発目標)のキーワードは、選択肢。本当の貧困はお金がないことではなく、選択肢を持てないこと。やりたいこと、やるべきことの優先順位は話を聞きながら決めていくが、軸として、人々の選択肢を増やせるような仕組みを作っていきたい」と説いた。

 会見には、達増拓也後援会連合会の森越康雄会長、立憲県連副代表の木戸口英司参院議員と横沢高徳参院議員、幹事長の佐々木順一県議も同席した。

 森越会長は「(佐野氏は)10年間で、日本で一番大事な東日本大震災からの復興に全力を尽くし、世界で一番大事なSDGsの採択の場で働いた。その時期に、世の中で一番大事なものに全力投球するセンスと行動力は、岩手1区から、日本が必要とする新しい政治を全国に広げてくれる」と達増知事のメッセージを代読。達増、木戸口、横沢3氏の後援会をもとに、佐野氏の後援体制を早急に構築する方針を示した。

 佐野氏は、盛岡市出身。盛岡一高、早稲田大、ブリッジポート大学院(アメリカ)卒。国連日本政府代表部政務部でインターンを経験したほか、釜石市の復興まちづくりや地域振興にあたる釜石リージョナルコーディネーター(通称・釜援隊)として活動。現在はフリーアナウンサーとして、ラジオパーソナリティーなどを務める。

 1区では、自民党現職の高橋比奈子氏(63)=比例東北、3期=と共産党新人の吉田恭子氏(40)が立候補の意向を示している。立憲現職の階猛氏(54)=5期=も出馬の構えを見せているが、立憲県連と政治資金問題を巡る民事訴訟が続いている。

 木戸口参院議員は、階氏との問題について「階氏側の和解に応じない徹底抗戦の構えから、裁判の判決を待つしかなく、解散総選挙までの解決が見通せない。階氏が次期衆院選において、立憲県連とともに戦う意思が無いことは明らか」と強調した。

■ 岩手2区 大林氏立候補へ 「新しい政治始める」


出馬への思いを語る大林氏(中)

 大林氏は釜石市内で記者会見を行い、ほかに、木戸口英司参院議員、横沢高徳参院議員、佐々木順一県議、伊藤勢至県議が並んだ。

 木戸口参院議員は「地元の力と、つながりの力という岩手の復興の推進力を体現し、岩手や国政に求められている人材。中央と地方の格差拡大、人口減少問題、有効な手を打てない新型コロナウイルス対策など山積する国政の問題を共有し、新しい政治の実現と、政権交代の必要性で、完全に一致した」とあいさつ。公認候補として手続きを進める方針も示した。

 大林氏は「『新しい政治を始める』という意気込みで臨む」として、▽決断をする▽実行に移す▽責任を持った政治―を掲げた。

 同党からの出馬理由については「市議のときは中立だったが、政権与党の新型コロナウイルス対策や五輪開催に至る経緯を目の当たりにし、いままで積み重ねたうその活動に憤りを感じている。対立軸として、立憲民主党しかないと決断した」と語った。

 木戸口参院議員は今後の活動に関し「県連の一員として、あすから街宣活動に入る。これまで野党共闘を各党の皆さんと大事にし、中心軸として育ててきた。これからもそうありたい。統一候補として認められるように調整したい」と述べた。

 大林氏は、東京都出身。慶應大卒。銀行勤務やコンピューターセキュリティー関連会社の設立などを経て、2013年に釜石市の復興支援員として活動。15年の釜石市議選に初当選し、2期目途中の今月13日に辞職した。

 岩手2区では、自民党の現職、鈴木俊一氏(68)=9期=も立候補を予定している。



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