2021年
9月20日(月)

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まん防適用要請視野に 県コロナ対策本部員会議 準備開始を決定 感染の急拡大を受けて

2021-08-20

県民に新型コロナ拡大防止への協力を求める達増知事

 県は19日、新型コロナウイルス感染症対策本部員会議(本部長・達増知事)を開き、県内で新型コロナの患者が急増していること受け、政府にまん延防止等重点措置の適用を要請するための準備を始めることを決定した。県内では8月に入り、感染力と重症化リスクが高いとされる変異株「デルタ株」の影響で感染が急拡大。県は7月9日に岩手警戒宣言、8月12日に県独自の「緊急事態宣言」を発出したが、収束には至らず、さらなる感染の拡大も見込まれる。確保病床の使用率も上がり、医療提供体制のひっ迫が危惧される中、これまで以上に強い感染対策を視野に入れることとした。

 達増知事は本部員会議の中で、「県内の感染は、ほぼデルタ株に置き換わっている。新規患者数を増加から減少に転換するため、県民の協力が必要」と述べ、県民に▽不要不急の外出自粛▽基本的な感染対策の徹底―を求めた。

 今後は、措置の対象地域や内容などを、国と調整しながら定める。

 これまでの国内の「まん防」適用事例を見ると、おおむね直近1週間の人口10万人当たりの新規患者数が30人を超えたあたりで、政府が「まん防」の適用を決定している。

 県内では、直近1週間の人口10万人当たりの新規患者数が25・2人となり、ステージ4(爆発的感染拡大)の基準(25人)を上回った。確保病床の使用率(72%)、人口10万人当たりの療養者数(32人)も、ステージ4の基準を超えている。PCR陽性率は8・7%で、ステージ3の基準を上回った。

 8月に入ってからの県内では、▽20~30歳代の患者▽県外との接触(疑い含む)による感染▽家庭・友人間の二次感染―がいずれも増加傾向にあると分析。

 具体の拡大事例として、▽葬儀のための複数家族(約20人)の参集による感染▽ワクチン2回接種済みの人物を含んだ施設及び家族間の感染―も示され、さらなる注意が必要であるとした。

 医療体制について、本県では患者の適切な健康観察と家庭内の感染拡大防止のため、患者は原則として入院・宿泊療養とする方針を継続することを確認。24日には、県内3棟目の宿泊療養施設(130床)を稼働させ、全377床体制とする。今後も宿泊療養施設のさらなる充実を図るとともに、患者の入院・宿泊療養施設における適切な調整を図る。

 一方で、今後急激に感染が拡大し、病床や医療用施設がひっ迫するような場合は、「宿泊療養または入院期間が7~8日経過した患者のうち、重症化リスクが低く症状が安定している患者(臨床的には退所・退院が可能な患者)については、繰り上げ退所・退院措置を取り、新規患者が入院する部屋を確保する」などの措置をとる可能性も示唆した。

 学校における夏休み後の活動については、発熱などの症状がある児童生徒、教職員は自宅で休養するよう徹底する。

 授業などの教育活動においては、従来の対応を継続。部活動についてもこれまで同様、▽県外の学校やチームとの練習試合などは原則禁止▽県内校同士の練習試合などは慎重に判断―するよう、各校に求める。



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