2021年
9月20日(月)

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SDGs発信へショールーム開設 川上塗装工業 多様なイベント企画 古布集めウエス製作も

2021-08-24

川上塗装工業の社屋にオープンした「サスティナブルスタジオモリオカ〝ソノツヅキ〟」

 盛岡市三ツ割の川上塗装工業(川上秀郎社長)は、SDGs(持続可能な開発目標)を発信する多機能スペースを兼ねたショールーム「サスティナブルスタジオモリオカ〝ソノツヅキ〟」をオープンした。7月から本格的にスタートした、SDGsについて学ぶイベントも好評で、川上冴華専務取締役(38)は「ここで得たものを生活の中に落とし込んで、次のアクションにつなげられる場所になれば」と可能性を探る。

 同スタジオは社屋3階にあり、業務に使用していなかったフロアを改装。メインルーム(28平方㍍)、DIYスペース(25平方㍍)、リビングルーム(13平方㍍)があり、同社が扱う遮熱・断熱などの多機能性塗料「ガイナ」を内装に施した。

 ショールーム、イベントルーム、レンタルルームを兼ね、3時間3千円(メインルームの場合)で貸し出しもする。

 目指すのは、「学ぶ・発信する・わかち合う」場所だ。

 衣食住やスポーツ、経営など各分野で活動する20人が、同社と連携し、〝SDGsアンバサダー〟として、それぞれの切り口でイベントを企画・実施。月3~5回のイベントが予定されており、余った野菜でのスムージー作りやスーパーの商品からSDGsの視点を探すイベントなど、SDGsの17目標を分かりやすく伝える。

 川上専務は「ここで見たり聞いたりしたことを家に持ち帰って話題にしたり、きょう、あすからの行動を変えるきっかけになれば」と期待する。


市民から寄せられた古布は仕分けし、福祉作業所に裁断を依頼。今後は1㌔500円(写真手前)で販売していく

 同社は2005年創業。企業理念の「暮らし続けたいと思える街を創造し、未来に繋ぐ」は、SDGsの目標と方向性が同じ。省エネ効果が期待される塗料を積極的に扱うとともに、SDGsを知ってもらうなどソフト面の活動に取り組むようになった。

 今年3月からスタートしたのが、家庭で不要になった古布を回収して福祉作業所に裁断を依頼し、作業用ウエス(布)として使用する「リンクアップウエス」活動。

 資源循環と障害者の雇用創出につなげようという取り組みで、各戸にポスティングするちらしの中で綿Tシャツやタオルの寄付を呼び掛けたところ、これまでに88人から370㌔㌘(8月4日時点)の古布が寄せられた。

 自社で使用するウエスの量は確保できたことから、今後は1㌔500円で事業所などに販売。うち150円を工賃として福祉作業所に、他を本県の課題解決に取り組んでいる団体に寄付しようと準備を進める。

 同活動を始めるきっかけの一つに、児童労働にもつながっているとされるインドの綿農家の労働環境があり、同農家を支援する「ピースバイピースコットンプロジェクト」に寄付する予定だ。

 同スタジオや古布回収への問い合わせは電話019―601―4014。



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