2019年
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達増氏 知事4選 新人及川氏届かず 投票率53・46%は過去最低更新 県議選の半数は達増氏側 14人の自民が第1党

2019-09-10

バンザイ三唱する陣営と達増拓也氏(前列左から2人目)

 任期満了に伴う知事選と県議選(定数48)は8日、投票が行われた。即日開票の結果、知事選は無所属現職の達増拓也氏(55)=立憲民主、国民民主、共産、社民4党推薦=が40万2803票で4度目の当選を果たした。敗れた無所属新人で元県議の及川敦氏(52)=自民党、公明党県本部推薦=は15万5504票だった。県議選は無競争を除く8選挙区で現職24人、新人8人、元職1人の計33人が議席を獲得した。盛岡選挙区では日付をまたいで当落判明した陣営もあった。投票率は知事選が53・46%で選挙戦だった前々回2011年を6・46ポイント下回り過去最低を更新した。県議選は54・91%で前回15年(選挙戦10選挙区)を2・10ポイント上回った。

 【知事選】

 達増氏は無競争だった前回から一転して8年ぶりに政党推薦を要請し、県民党的結集を掲げた。2016年、今年7月の参院選岩手選挙区で野党統一候補が連勝した勢いそのままに、一騎打ちの与野党対決を制した。

 参院選の統一候補人選や自由党との合流をめぐり、階猛衆院議員(岩手1区)や黄川田徹前衆院議員らが国民民主を離党する混乱もあった。黄川田氏は知事選で及川氏の応援マイクを握り、民主党分裂前の再結集とはいかない実態があった。

 そうした中でも陣営は野党共闘などで新たなかたまりを形成し、勢力を拡大。投票率が下がった中で得票数を40万票台に載せた。

 達増氏は自らの手により、スタートした新たな総合計画「いわて県民計画(2019―28)」を選挙公約として打ち出した。引き続き県政のかじ取りを担えるよう支持を訴えた。知名度、東日本大震災津波からの復興などの実績、選対の組織力や運動量、あらゆる面で相手を圧倒。全33市町村で及川氏の得票を上回った。

 及川氏陣営は、自公、いわて県民クラブが三位一体となり、達増県政の対抗勢力結集を試みた。小沢一郎衆院議員との関係などの政治姿勢、国・市町村との連携不足、当初2期8年までと掲げた公約破棄などを批判した。

 しかし、先の参院選岩手選挙区で自民現職が敗れた波乱に対する総括も不十分のまま、知事選本番へ突入。選対と自民の各支部などとの連携不足もあった。公約の復興や国際リニアコライダー実現など達増氏との政策の違いが見えにくく、必要な財源とその確保策の説明不足に対する有権者の不満もあった。表明が直前だった出遅れ感も否めなかった。

 今回政治団体・新しい知事をつくる会が組織され、及川氏を支援。県議選候補やOBら約50人が連動した。ただ、県議選の無競争選挙区が多く、運動量も低下し、支持の広がりを欠いた。低投票率も響き、16、19年参院選の自民候補の獲得票を大きく割り込んだ。

 【県議選】

 8選挙区33議席をめぐる戦いに47人が立候補。達増氏と組む希望郷いわてを実現する会、及川氏側の新しい知事をつくる会それぞれに集う候補、推薦した各政党の候補がしのぎを削った。これに中立で臨む無所属らも交え、少数激戦や大接戦が演じられた。

 無競争8選挙区15人を合わせた改選後の顔ぶれは、政党公認で自民党が14人で第1党となり、国民民主党が9人で続いた。共産党3人、社民党2人、公明党1人で現状を維持。立憲民主党は今回擁立しなかったが国民民主を離党した無所属現職2人がともに当選した。政治団体いわて県民クラブは5人、他の無所属は13人。

 達増県政側の勢力は24人、及川氏を応援した対抗勢力は20人、中立は4人だった。

 10日に当選証書が付与された後、県議会は正副議長選を前に会派届けなどが始まる。今後達増県政とどう向き合うか。有権者の負託を受けた県議の4年間が問われる。

   ◇  ◇

 県選管によると、8日現在の県内有権者数は105万1802人(男50万1394人、女55万408人)、県議選8選挙区は73万6586人(男35万56人、女38万6530人)だった。



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