2021年
9月20日(月)

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ビッグブルズに白血病の少年入団 花巻市の幅下天悟さん 背番号は24 「試合がしたいです」 東京のNPO法人が橋渡し

2021-09-09

岩手ビッグブルズへの入団が決まり、笑顔をみせる幅下天悟さん

 プロバスケットボールの選手になりたい―。血液のがん「急性骨髄性白血病」で治療生活を送っている少年が7日、プロバスケットボールリーグB3に所属する岩手ビッグブルズ(水野哲志社長)に入団した。花巻市の高校生、幅下天悟さん(17)。ブルズアカデミーに通っていた小学生時代から抱いていた、プロバスケの選手になるという夢をかなえた。ユニホームの背番号はロサンゼルス・レイカーズで活躍した憧れのNBA選手、コービー・ブライアントと同じ「24」だ。

 幅下さんが長期治療生活に入ったのは中学1年生のころ。入退院を繰り返し、中学3年生に復学後も服薬・通院治療を続けている。

 そんな幅下さんが思い描いていたプロバスケ選手になりたいという夢の実現に動いたのは、NPO法人Being ALIVE Japan(東京都世田谷区・北野華子理事長)。

 同法人は、2016年2月に発足。北野理事長が学童期に長期治療生活を送った経験から、慢性疾患のある子どもたちに夢と希望を与える場の創出を目的に設立した。


入団契約書にサインする幅下さん

 同法人の「TEAMMATES」プロジェクトは、チームとのつながりと経験を通して、子どもたちの自立支援や、子どもと家族を支えるコミュニティーの創出を支援。「前向きなロールモデル」(北野理事長)と位置付けており、今年度はサッカーJ1の湘南ベルマーレや、ラグビートップリーグのNTTドコモレッドハリケーンズなどの活動に、3人の子どもたちが参加した。同プロジェクトでの入団は幅下さんが16人目。

 幅下さんの入団式は7日夕、盛岡市内のホテルで行われた。幅下さんは、はにかんだ笑顔を見せながら契約書にサインした。

 水野社長は「ようこそ幅下君。これからは幅下選手と呼ばせてほしい。一選手として貢献してほしい」とエールを送った。

 幅下さんの入団をサポートしたビッグブルズのオフィシャルパートナー、カネマンの三浦崇社長は「幅下君のチャレンジで、一人でも多くの人が勇気づけられるといい。一緒に優勝しましょう」とあいさつした。

 ビッグブルズの伊藤良太キャプテンは「チームとしてとても楽しみ。幅下君から新たな風が起こる。確実にチームの力になってくれる」と歓迎した。

 幅下さんは「もう一度バスケットをプロ選手と一緒にできることがうれしい。試合がしたいです」と人気バスケマンガ「スラムダンク」を想起させるせりふで会場を沸かせた。

 今後は、チームの一員として活動に参加する。9月12日から練習に参加し、10月2日にタカヤアリーナで行われる開幕戦で初の試合を迎える。ティップオフを務める予定だ。

 幅下さんに今シーズンの目標を尋ねると、「優勝できるように皆を支えたい」と前を見据え、はっきりと応じた。



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