2021年
11月27日(土)

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店内の一部を展示スペースに 盛岡市本町通 コーヒールーム「DAN」 月替わりで写真など 今月28日まで 加藤洋樹さん「盛岡を撮る」

2021-09-24

 加藤洋樹さんの写真展「盛岡を撮る」を開いている横田由紀子さん=盛岡市本町通1丁目のコーヒールームDAN

 盛岡市本町通1丁目のコーヒールーム「DAN」は、同店の利用者や地域の人たちに楽しんでもらおうと、店内の一部を開放し、展示スペースとして活用している。常連客に写真愛好家が多いことから、月替わりで写真が展示されることが多く、今月28日まで加藤洋樹さん(50)=滝沢市=の写真展「盛岡を撮る」を開催。同店の横田由紀子さん(43)は「コーヒーを通じたつながりの場になれば」と期待する。

 展示スペースは、ボックス席4台分のスペースの壁面で、感染症対策として仕切りが設置されたカウンター席の奥にある。常連客の1人である加藤さんが作品を展示するのは2回目で、盛岡の何気ない風景を切り取った11点を飾った。

 春陽が降り注ぐ公園に集う人々、通りすがりにのぞきこんだ喫茶店内の一こま、商店街の路地の風景など、日常の中で心引かれたシーンにシャッターを切った。

 「街中に古いもの、古い建物が残っているところが盛岡の魅力」と加藤さん。10年ほど前から写真を始め、長年の「盛岡好き」が高じて、2018年6月に秋田県潟上町から本県へ移り住んだ。転職先である岩手県交通の運転手の仕事に従事しながら、休日に撮影を楽しんでいる。

 横田さんも「私たちが通り過ぎてしまうような風景にも目を留め、盛岡の良さを引き出してもらった」と喜ぶ。

 同店は、横田さんの父の厚さん(69)が80年ころに現在の場所で創業し、今年40周年。本町振興会(商店街)をはじめとする地域の人たちに愛され、岩手医大の移転前は病院関係者でランチタイムもにぎわった。カメラ店の向かいに位置し、現像待ちの人など写真愛好家の常連客がおのずと増えていった。

 展示スペースとしての壁面の活用は以前から考えていた。コロナ禍で発表の機会が減っているという話を聞き、写真好きの加藤さんに相談。地元で気軽に発表でき、「写真を撮る人も、見る人も楽しんでもらえる場になれば」と、20年11月に加藤さんが1回目の写真展を開催した。12月からは申し込みも受け付け、1カ月単位で作品を展示。写真が中心だが、希望があれば絵画の展示も受け付ける。

 厚さんと2人で「DAN」の歴史を刻む横田さんは「本町や地域の人たちに支えられ、いまがある。友達の作品を見に行くように気軽に立ち寄ってもらい、コロナで暗くなった気持ちが少しでも明るくなれば」と願う。

 平日午前10時から午後7時、土曜日は午前11時から午後7時。日曜・祝日休み。電話019―654―8748。



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